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知っておきたい、いぼの種類と特徴

更新日:2016.12.20
公開日:2013.02.20
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この記事の監修者
西麻布ヒフ・形成外科 院長 藤井佳苗

体にできる「いぼ」には、たくさんの種類があります。放っておいても安心のいぼがあれば、感染してしまう怖いいぼも存在します。医師監修の記事で、あなたのいぼをチェックしてみましょう。

突然ですが、以下にあげた名称をご存じですか?見たことのないような名称があれば、どこかで見たことがあるものもあります。

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)

足底疣贅(そくていゆうぜい)

老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)

伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)

扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)

尖圭(せんけい)コンジローム

これ実は、全てのいぼの名称なんです。いぼと言えば、皮膚の表面に突出するように発生する比較的硬いできもの。大きなものから小さなものまで、その原因やできる部分によって様々な名前が付けられているのです。ここでは、いぼの種類について代表的なものを詳しく解説していきます。

尋常性疣贅 ~指やヒジやヒザに出る、一般的ないぼ~

出現する中で最も一般的なのが、この尋常性疣贅。手足の関節など、擦ったり怪我をするなど接触の多い場所にできやすいのが特徴です。多くの物は硬く突起しており、円形をしています。発生当初は小さく半透明の皮膚の盛り上がりのように見えますが、次第に大きくなり、表面が削られてざらつくようになります。

足底疣贅 ~足の裏に現れるいぼ~

組織的には尋常性疣贅と同じものですが、足の裏に発生するため、体重がかかり、突起部分が平らになります。いぼの部分がめり込み、その周りを角質化した皮膚が覆う症例が多く見られます。

ウイルスが原因であることから、裸足で過ごす機会の多い人がかかりやすいようです。魚の目やタコと一見似ていますが、いぼを削るなどの刺激を加えると出血する点が異なります。

老人性疣贅 ~加齢とともに増加するいぼ~

名称の通り、加齢に伴って出現する色です。皮膚の老化現象で「脂漏性角化症」とも呼ばれます。手のひらや足の裏以外であれば全身のどこにでもできるのが特徴。発生当初は1~2ミリの小さなものですが、次第に大きくなります。色は濃い肌色から黒色まで様々で、形も平であったり隆起していたりなど多くの種類があります。顔面や手の甲、腕、肩などに移行に当たりやすい部類に出現しやすいようです。

皮膚の老化現象ということでほとんどは良性のものですが、中には悪性のガンである可能性もありますので気になるイボ見つけたら早めに皮膚の専門家に相談すると良いでしょう。

伝染性軟属腫 ~いわゆる水いぼ~

いぼの中では比較的柔らかい部類のものです。ウイルスによる接触感染により罹患するといわれていますが、詳しい感染経路は不明な点が特徴です。直径1~3ミリくらいの白い塊を囲むように、柔らかいいぼがワキや肘、膝、胸などに出現します。単独では現れず、ほとんどの場合複数のいぼが一気に出てきます。

柔らかいいぼが破けるとウイルスが飛び散るため、プールなどで感染しやすく、そのため子供が罹患する割合が比較的高くなっています。免疫がつけば自然に治りますが、完全治癒までの時間が読めないのが特徴です。一番は柔らかく非常に破れやすいのでウイルスを撒き散らさないためにも早期に専門医にかかり治療を始めることをおすすめします。

扁平疣贅 ~平たいいぼ~

青年性扁平疣贅とも呼ばれ、その名前の通り中年以降での発症はほとんどありません。青年期に顔や手の甲などに2~3ミリの平べったいいぼができることが特徴です。このいぼはやや隆起しており、薄い褐色をしていることが多いようです。体格の成長とともに自然治癒していくのが一般的です。

尖圭コンジローム

性器にできるいぼの一種で、カリフラワーや鶏のトサカのようなものもあるなど形状が特殊です。発症当初は痛みやかゆみなどの自覚症状はありませんが、進行すると悪臭を放つようになるので、その時点で気付く人も多いのではないでしょうか。性交渉で感染するため、性病として位置づけられています。そのため他の性病と同じく20代に最も多く発症します。

3ヶ月程度の潜伏期間があるため、感染元は特定することが困難な場合もあるので注意が必要です。再発や転移しやすいため、異常を見つけたらすぐに治療を始めましょう。

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