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紫外線と活性酸素の関係

更新日:2017.03.23
公開日:2014.06.01
ドクター画像
この記事の監修者
かくた皮膚科クリニック 院長 角田美英

体内の活性酸素を減らす方法はさまざまありますが、まずは作られる量を減らすことも大切です。今回は活性酸素を生み出すとされている紫外線との関係についてドクター監修のもと詳しく解説していくのでご覧ください。

紫外線がもたらす悪影響の背後に活性酸素あり

紫外線は、若々しい肉体をキープする上では大きな障害物となります。シミやシワといった肌トラブルの原因となりますし、白内障や皮膚がんのような重大な病気を招く可能性もあるからです。いかに紫外線からの害を防ぐかは、美容・健康の永遠のテーマだと言えるでしょう。

そうしたトラブルが紫外線によって誘発される背景には、実は活性酸素の存在があります。ここでは、紫外線と活性酸素の関係について理解していきましょう。

そもそも紫外線とは?

そもそも紫外線というのは、太陽光の中でも波長の短い光線のことを言います。。可視光線のうち最も波長の短いものが紫色ですので、その「紫の外の光線」というわけで紫外線と呼ばれています。

紫外線はさらに、波長の長い方からUV-A、UV-B、UV-Cに分類することができます。この順番で人体への害は大きくなりますが、UV-Cは地表まで到達しませんので、一般的に「紫外線」と言ったときにはUV-AとUV-Bのことだと考えて問題ありません。

これらのうち、日焼けの原因となるのがUV-Bで、色素沈着の原因となるのがUV-Aです。

活性酸素は本来、有害物質から身体を守るもの

活性酸素は本来、身体の細胞を外部から守るために作られているものです。強力な酸化作用を持っているため、有害物質を殺すことができるのです。ですから、人体にとって有害な物質を体内に入れたり、体表に浴びたりすると増えることになります。

紫外線も人体にとって有害な物質です。そのため、紫外線を浴びると活性酸素が発生します。問題は、紫外線を浴びすぎると活性酸素が増えすぎてしまうという点です。活性酸素の殺菌能力はあまりにも強力すぎるため、増えすぎると逆に細胞に悪影響を与える結果にもなりかねません。

紫外線が活性酸素を発生させるとどうなるか

皮膚への影響

皮膚で活性酸素が発生すると、皮膚の脂質が酸化します。すると、シミを生む温床となる過酸化脂質が作りだされます。また、コラーゲンや線維組織なども酸化しますので、お肌の瑞々しさが失われ、シワの元となります。

特に、真夏の炎天下などで強烈な紫外線を浴びた場合には、発生する活性酸素も強力なものとなります。この場合には皮膚がんを発症する可能性も高まります。

※活性酸素がお肌にもたらす影響について詳しくは、『活性酸素のお肌への影響』をご参照ください。

目への影響

目に活性酸素が発生すると、眼球内の水晶体の成分が変化します。すると白内障を発症するリスクが高まります。結膜も傷つきますので、かゆみや痛みの原因にもなります。

UVケアは活性酸素の発生量を減らす

紫外線は絶えず地上に降り注いでいるものですから、日常生活の中で完全にシャットアウトするということはほぼ不可能でしょう。しかし、だからこそUVケアの必要性があるのです。

抗酸化成分を摂取して活性酸素を減らすというのもよいですが、まずは日頃からUVケアを心掛けることで、作られる活性酸素の量を減らすことが大切です。

日焼け止めや帽子、日傘などを日常的に利用することで、活性酸素の害を未然に防ぐようにしましょう。

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