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プラセンタ美容液の効果と使い方

更新日:2018.01.19
公開日:2014.07.01
ドクター画像
この記事の監修者
スキンクリニック藤枝 小野 健太郎

プラセンタ(胎盤エキス)の美容液は、保湿や美白、エイジング効果など、肌に嬉しい美容効果がたくさんあります。プラセンタに含まれる成分の効果や正しい使い方について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

プラセンタを含んだ美容液には、さまざまな肌への効果が期待されます。どのような作用を期待できるのか、プラセンタの働きの面からご紹介します。

プラセンタ美容液の効果

美容液は、保湿や美白、エイジングケアなどの有効成分が凝縮されているスキンケアの重要なアイテム。1本だけであらゆる目的を叶える美容液(成分)はあまりないため、何種類かを組み合わせて使うこともあります。

ところがプラセンタ配合の美容液の場合は、1本で以下のような効果を期待できるという、うれしいメリットがあります。

アミノ酸による保湿効果

表皮の角質細胞の中にあるNMF(天然保湿成分)は、肌のうるおいを保つ大切な要素のひとつ。このNMFの主成分はアミノ酸です。プラセンタにはアミノ酸が豊富に含まれていて、NMFの生成を促し保湿力をアップすることで、小ジワも解消されます。

成長因子による細胞分裂増進効果

プラセンタにはEGF(上皮細胞増殖因子)などの成長因子が含まれています。美容液が表皮の基底層まで浸透できれば、成長因子によって表皮細胞の分裂を促進させることで、ターンオーバー(肌の新陳代謝)を早め、若々しい肌につながります。

メラニン色素の生成を抑える美白効果

プラセンタには、メラニン色素がつくられる過程で大きな役割を持つ「チロシナーゼ」という酵素を非活性化させ、メラニン色素の産生を抑えてシミを予防する美白効果があります。ただし、メラニンを産生するメラノサイトは成分の浸透が困難な表皮基底層に存在します。

抗酸化作用によるアンチエイジング効果

「活性酸素」が紫外線や生活習慣などの影響で過剰に発生すると、健康な皮膚細胞をも酸化させ、肌の老化を早めてしまうことがあります。

プラセンタに含まれるビタミンC・E、ミネラル、活性ペプチドには「抗酸化作用」があり、活性酸素の過剰発生を抑制します。さらに、活性酸素消去酵素であるSOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)も含まれています。

また、過酸化脂質(表皮の細胞同士をつなぐセラミドなどの細胞間脂質が酸化して過酸化脂質に変化)を減らすビタミンBやSA(スーパー・アクティブ)アミノ酸も含まれています。これらの作用によって、皮膚細胞の酸化(=サビ)が解消され、肌の若返りが期待できます。

ほかにも、抗炎症作用や免疫力をアップさせる作用もわずかながら期待でき、肌荒れやニキビ、アトピー性皮膚炎などの肌トラブルを改善することもあります。

プラセンタ美容液のニキビへの効果

プラセンタ美容液でニキビ改善に効果を期待できる作用の1つとして、「消炎作用」があります。消炎作用とは、文字通り、炎症を抑える作用のことです。ニキビと一口に言っても段階がありますが、消炎作用による効果が期待できるのは、赤ニキビなどの炎症を起こしているニキビと考えられます。

プラセンタ美容液の美白効果

プラセンタには代謝を促す作用があります。そのため、血流を改善して皮膚のターンオーバーを促し、それによって古い角質がはがれ落ちるのを助ける働きが期待できます。シミは角質に含まれたメラニン色素が原因となっているため、ターンオーバーが活発に行われることで改善されると考えられます。それに加え、プラセンタにはメラニン色素が合成されるのを抑制する効果も期待できます。

ただし、プラセンタ美容液ならどれでもいいというわけではありません。プラセンタエキスを美白成分とした医薬部外品の化粧品を使うことを前提としてください。

プラセンタ美容液の使い方

最近は美容液にも、化粧水のような水っぽいものから、ジェル状やとろりとしたクリーム状のものまでいろいろあります。同じメーカーでライン使いする場合は説明書に書いてある順番でつけるのが効果的ですが、そうでない場合は、「さらっとしたものからとろりとしているもの」の順番でつけるとよいでしょう。

プラセンタ美容液の場合、原液そのままや主成分が原液の水っぽいものならば、つける順番は洗顔後にすぐなじませるのがよいケースもあります。

なお、

  1. 洗顔
  2. 化粧水
  3. 美容液
  4. 乳液

という順番でつけるよう設定している化粧品シリーズが多いようですが、プラセンタ美容液の場合は、その豊富な成分を素肌にしっかりと吸収させる目的で、一番先(洗顔の後)につけるよう推奨されているケースも見られます。ただし、これは商品によっても異なるため、商品の説明書に合わせて使うようにしてください。

つける量は、多すぎず少なすぎず、適量を守ることが大切です。その際、部分的ではなく顔全体に塗ることで、シミの予防や、ターンオーバーを整えて肌の若返りをはかることができます。

まずは、手のひらで抑えるように顔全体にやさしくなじませて浸透アップをはかり、目の周りや口元、フェイスラインをおさえて仕上げましょう。手に残った美容液を、首やデコルテにつけてあげてもよいですね。

まとめ

プラセンタを配合した美容液によって期待される肌への効果はさまざまです。

  • 保湿効果
  • 新陳代謝の活性化
  • 抗酸化効果
  • 消炎作用

これらの作用や効果により、炎症を起こしたニキビやシミの改善が期待できると考えられます。なお、プラセンタ美容液と一口に言っても、使い方や使用する量は製品によってそれぞれです。プラセンタ美容液を使用する場合は、その製品に記載された使い方を守って使用しましょう。

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