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「PMDD」(月経前不快気分障害)って、何?

更新日:2017/06/08 公開日:2014/10/09

この病気・症状の初診に向いている科
婦人科

PMDD(月経前不快気分障害)は、PMS(月経前症候群)やうつ病とどのような違いがあるのか、ドクター監修の記事で詳しく解説します。PMDDといった症状を知らないまま、精神科や心療内科を受診して、抗うつ剤などの精神薬を服用する女性が意外と多いのです。PMDDは精神的な症状が強く出ますが、いわゆる精神疾患とは違うので精神薬を服用しても根本的な解決にはならないのです。PMDD症状は正しい治療を受けることで改善した女性は多くいます。

生理前の2週間ほどに起こるイライラや情緒不安定、うつ、不安感、焦燥感、集中力の低下や眠気、不眠などの精神的不調や、カラダの重だるさや頭痛、便秘などの身体的不調はPMS(月経前症候群)ですが、とくに精神症状が強い場合をPMDD(月経前不快気分障害)と言います。PMDDも、PMS同様に月経周期に合わせて、症状が悪化します。

PMDD(月経前不快気分障害)とは?

PMSの症状のなかでも特に精神的不調が重く、日常生活や社会生活に支障をきたすほどの状態をPMDD(月経前不快気分障害)と言います。PMDDの場合、症状があらわれる生理前の時期以外では問題なく生活できる方でも、生理前になると攻撃的、暴力的になる、あるいは重度の抑うつ感からや自殺願望や自傷行為を引き起こしてしまうことがあります。

月経のある女性の約50~70%がPMS症状に悩み、そして約5%の方がPMDD症状で悩んでいるといわれています。PMDDは精神症状が非常に強く出現するため、家庭不和や離婚に発展するケースもあり、同じ女性同士でも理解されにくいほど重篤な場合があります。

PMDD(月経前不快気分障害)とうつ病はどう違う?

PMDDの症状には、著しい抑うつ感や不安感、緊張感、情緒不安定性、イライラなど激しい怒りや感情を抑えられない、気力や集中力の低下などといった精神的不調と、過眠や不眠、頭痛、過食、吐き気などの身体的不調があげられます。PMDDの症状はいずれもその程度が重く、日常生活や社会生活へ支障をきたしてしまうことが大きな特徴です。

これらの症状にとても似ているのが、うつ病です。しかし、PMDDの場合は生理が始まって遅くとも1~2日で症状が消失しますが、うつ病の場合は生理の周期に関係なく症状が続きます。出現する症状が似ているものの、PMDDとうつ病ではその原因が違うため、治療方針や内容が異なるため見極めが大切です。

PMDD(月経前不快気分障害)のチェックリスト

次の項目に2つ以上あてはまる場合はPMDDであることが疑われ、その数が多いほど症状の程度が重症であると言えます。自己判断の参考になりますので、ぜひ一度チェックしてみましょう。また、PMSと同様に、生理前2週間以内にはじまり生理がくると数日で治まるのが特徴です。

1.激しいうつ状態、自己否定感、絶望感がある

2.気力がなくなる

3.イライラする

4.激しい不安感を自覚する

5.著しい緊張感があると自覚する

6.日常生活に支障をきたすほどの情緒不安定

7.ひどく悲しくなる・号泣する

8.怒りっぽくなる・攻撃的になる

9.ものごとに興味がなくなる

10.引きこもりがちになる

11.著しく疲れやすくなる・だるくなる

12.判断力・集中力が低下する

13.異常に眠くなる

14.眠れない

15.性欲を抑制できない、もしくは性欲が減退する

16.食欲を抑えられない

17.自分をコントロールできない

18.下腹部が痛い・重い・張る

19.乳房が張る・痛い

20.頭が痛い・重い

21.手足がむくむ

22.便秘になる

23.何かに圧倒される感じがする

24.人の言葉などにひどく傷つきやすくなる

25.希死念慮(死にたいと思う)に襲われる、または自殺衝動に襲われる

PMDD(月経前不快気分障害)をより正しく判断するために

PMDDは、PMSと同様に生理前の約2週間に限ってその症状があらわれる特徴があります。そのため、基礎体温を毎日つけることで自分の症状がPMDDやPMSであるか判断しやすくなります。PMDDもPMS同様に、適切な治療を受けることが必要です。PMDD症状のある方は、早めに専門の病院を受診して医師の判断を仰ぎましょう。PMDDの根本的な原因を解明し、それに沿った治療を行えば数か月で改善するといわれています。

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