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脂漏性皮膚炎に効果的なシャンプーとは

更新日:2017.04.10
公開日:2014.10.01
ドクター画像
この記事の監修者
新垣形成外科 院長 新垣実

「頭が脂っぽくてかゆい」「フケが気になる」と感じたら、それは「脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)」かもしれません。ドクター監修のもと、脂漏性皮膚炎の原因や脂漏性皮膚炎を発症した場合のシャンプーの選び方について解説します。

脂漏性皮膚炎は、皮脂分泌が多いことから雑菌が繁殖し、フケやかゆみ、頭皮に炎症がおこる皮膚炎です。通常は男性に多く見られますが、ニキビなどホルモンバランスが崩れた女性にも多く見られます。原因とケア方法について解説します。

脂漏性皮膚炎とは?

皮脂分泌が多いことから、常在菌やカビ(マラセチア)が繁殖して炎症を起こす病気です。皮脂の多い頭皮や小鼻のまわりなどにできやすく、かゆみをともないます。軽い症状では脂っぽいフケやかゆみだけですが、症状が悪化すると炎症が強くなり、発赤や膿をともなうこともあります。においも強くなり、脱毛しやすくなります。

脂漏性皮膚炎は、新生児から生後3か月くらいまでの赤ちゃん、および思春期以降の成人に多く見られる症状です。赤ちゃんの場合は自然治癒することが多いのですが、成人では慢性化するケースもあります。もし頭皮湿疹やかゆみなどの症状が見られたら、脂漏性皮膚炎を疑う必要があるかもしれません。

脂漏性皮膚炎になる原因

原因は皮脂の過剰分泌による炎症です。皮脂過剰で常在菌が繁殖しやすくなります。特に洗髪が不十分だと常在菌の繁殖で、フケやかゆみが起こります。不適当な洗髪、ストレス、睡眠不足、栄養不良、免疫力低下、血行不良などさまざまな要因によって、頭皮環境が悪化すると常在菌は繁殖しやすくなります。

脂漏性皮膚炎によいシャンプーの選び方

脂漏性皮膚炎は、洗い方だけでなく、シャンプーの選び方も大切です。

合成界面活性剤入りの商品は避ける

強い洗浄力の合成界面活性剤が含まれるシャンプーは避けて、低刺激のシャンプーを選びましょう。たとえ洗浄力が弱いアミノ酸系シャンプーや、髪や頭皮によいとされるノンシリコンシャンプーであっても合成界面活性剤が含まれているので、皮膚炎を悪化させる可能性があります。

選ぶなら合成界面活性剤が不使用の低刺激シャンプーや、無添加の石けんシャンプー、さらに、症状が悪化している場合には菌の増殖を抑える抗真菌剤が含まれたシャンプーをおすすめします。抗真菌剤配合のシャンプーは医薬部外品扱いで販売されています。

また、リンスやコンディショナーには菌を繁殖させやすい油脂成分を配合しているものが多いので、これらの症状がある間は使うのを控えるようにしたほうがよいでしょう。

予防・改善のためのスキンケア

脂漏性皮膚炎はケアが遅れると慢性化して再発するケースもあるので、早めにケアを行いましょう。

・洗い方の見直し

頭皮によいシャンプーを使うこととともに、洗い方も気をつけましょう。爪を立ててゴシゴシ洗わず、指の腹でやさしく丁寧に、髪だけでなく頭皮をしっかり洗うことが大切です。また、寝る前にヘアワックスやジェルなどの整髪剤は必ず落とすようにしましょう。

皮脂が出過ぎているからといって、日に何度も洗うのはNGです。洗髪は、一日1回で十分です。洗い足りない方は、2度洗いをしましょう。2度目はシャンプーの量を半分くらいにして指の腹で頭皮を揉むように洗い、すすぎも時間をかけて十分に行います。

・食生活を改善

とくに頭皮のベタつきが気になるオイリー肌タイプの方は、食生活も要注意です。脂っこい食事を控えて、皮膚の代謝を促してくれるビタミンB2やB6、皮脂の酸化を抑えるビタミンCやビタミンEを積極的にとりバランスのよい食生活を心がけましょう。

・紫外線対策

紫外線も皮脂の酸化、炎症の原因ですので、外出時は紫外線を避けて、さらに頭皮も蒸れないよう清潔に保つことも大切です。

ストレスや睡眠不足も大敵ですので、規則正しい生活習慣を送ることが回復への近道です。

シャンプーや生活習慣の見直しでも改善しない場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。

脂漏性皮膚炎の日常的なケアや治療法については『脂漏性皮膚炎(湿疹)の原因・症状、日常ケアと治療法まとめ』、および『頭・頭皮の脂漏性皮膚炎(湿疹)の治療法と自宅での治し方』も参考にしてください。

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