子育ての悩み

注意欠如・多動性障害(ADHD)とは?症状・特徴とチェック・診断方法

更新日:2016/12/09 公開日:2014/10/01

西條朋行先生

この記事の監修ドクター

西條クリニック 院長

西條朋行先生

学校や職場での生活に支障をきたすこともある注意欠如・多動性障害。これは一体どのような障害なのでしょうか。タイプ別の具体的な特徴や、この障害の診断方法についてドクター監修のもと解説します。

注意欠如

注意欠如・多動性障害という発達障害をご存知でしょうか。本来、子どもに多く見られる障害ですが、近年では大人なってから指摘されることも少なくありません。こちらでは、注意欠如・多動性障害の特徴や診断方法について解説します。

注意欠如・多動性障害とは

発達障害の一種です。アメリカ精神医学会における診断名の略であるADHDとも呼びます。多動性注意疾患、注意欠如多動性障害などでも呼ばれることもありますが、基本的には同じ障害と考えて構いません。注意欠陥障害は「多動性・衝動性優勢型」「不注意優勢型」「混合型」の3つのタイプに分類されます。各タイプの特徴には、以下のようなものがあります。

多動性・衝動性優勢型

  • 話し出すと途中でやめられない
  • 自分のことばかり一方的に話す
  • 落ち着いて静かに座っていることが苦手
  • 貧乏ゆすりなどの身体を動かすクセが抑えられない
  • 衝動的に不適切な発言をしてしまう

不注意優勢型

  • 集中力が散漫
  • 人と約束した時間を守れない
  • 忘れ物が多い
  • 作業を最後まで終えることができない

混合型

  • 上述の2種類に見られる症状が混合している
  • 早期発見されやすい
  • アスペルガー障害との区別がつきにくく、注意欠如・多動性障害であるという確定診断を下すのが難しい場合もある

注意欠如・多動性障害かどうか判断するには?

発達障害に関して最終的な診断を下すことができるのは、医師などの専門家だけです。医師の診断を受ける際、以下のようなチェックシートで日常生活について気になる部分をチェックして持参することで、診断の参考になります。注意欠陥障害が疑われるお子さんのためのチェックシートを紹介しておきます。

・注意欠陥障害のセルフチェック表

1.朝、すぐに布団から出ることができない

2.速やかに身だしなみを整えることができない

3.朝食時に年齢相応の行動が取れていない

4.登校前に家族や兄弟とトラブルになることが多い

5.学校に行くのが好きではない

6.授業中に周囲の子どもと同じ行動が取れていない

7.学校に友だちが少ない

8.学校でのできごとを保護者に上手く伝えられない

9.同年代の友人が少ない

10.同年代と一緒に取り組むスポーツや課外授業に自信を持って参加できていない

11.家庭できちんと宿題をこなすことができない

12.家族と言い争いをすることが多い

13.落ち着いて食事ができない

14.保護者は子どもと安心して買い物ができない

15.(12歳以上の場合)同年代との遊びやスポーツ、勉強を夜に行うのが難しい

16.(12歳未満の場合)親の指示に従うことができず、夜寝る前の本の読み聞かせなどが難しい

17.スムーズにベッドに入って寝ることができない

18.夜中に目覚めることが多い

19.自信がない、情緒が安定してないと感じられる

20.混乱や言い争いがなく過ごせる日が少ない

専門機関での診断方法

専門機関では、主にアメリカ精神医学協会により定められたDSM-Vという診断基準に基づいて診断が行われています。その上で必要に応じて子ども本人を診察し、家族から情報提供を受けて発達障害の確定診断に至ります。

ただ他の神経発達症や知的発達症、自閉スペクトラム症との区別は難しく、1回の受診で確定診断に至るとは限りません。これは発達障害全般に言えることですが、診断や治療のすべてにおいて、忍耐強く見守る必要があるでしょう。

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