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クリニックでのキャビテーション痩身治療の効果

更新日:2017.12.18
公開日:2014.11.28
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

“切らない痩身法”として知られるキャビテーションですが、その痩身メカニズムとはどのようなものなのでしょうか?また、クリニックとサロンで行われる治療には、違いはあるのでしょうか?キャビテーションに関するさまざまな疑問に、ドクター監修の記事でお答えします。

痩身治療のひとつとしてよく耳にする「キャビテーション」ですが、これはどのようなメカニズムで痩身効果をもたらす治療法なのでしょうか?詳しく解説します。

キャビテーションのメカニズムと痩身効果

「キャビテーション」という言葉は、痩身治療の方法として広く知れ渡ったため医療用語と思われがちですが、実はそうではありません。これは、液体に対する圧力が加わった時に小さな気泡や空洞が発生する衝撃で、物体にダメージを与える物理現象のことを指す言葉です。

例えば、ホースで勢いよく水をまいているときにホースがよじれると、「シャー」と音をたてます。これは、よじれた部分にキャビテーションが発生して小さな気泡ができているためです。超音波を使ってキャビテーションを発生させ、その力で汚れを落とす超音波洗浄機も、この現象を利用しています。

このキャビテーション現象は、医療現場でも活用されています。特殊な超音波を照射してキャビテーションによるパワーを集中させると、レーザーのように細胞を切除することができます。そのため、腎臓結石の除去などに使用されているのですが、内臓を傷付けずに破壊させて取り除くことができる点が、大きなメリットとなっています。

痩身治療の場合も原理は同じで、超音波を照射することで気泡を発生させ、脂肪細胞膜を破壊します。すると、脂肪が溢れて体内に溶け出し、やがて血管やリンパに取り込まれて体外に排出されていく、というメカニズムです。脂肪細胞が破壊されて減少するため、皮膚を切らずに痩せることが可能というわけです。

この治療法はメスを使わないことに加え、施術時間が20分程度と短く、ダウンタイムもほとんどないことが大きな魅力とされています。また、脂肪細胞を破壊するため、食事制限などによるダイエットと違って、ボディ全体の痩身というよりも部分痩せに適しており、リバウンドが起きにくいという点もポイントです。通院回数は、例えばウエストを5cm減らしたい場合で、およそ10回といわれています。

クリニックとサロンの違い

キャビテーションによる痩身治療は、クリニックとサロンの両方で行われていますが、違いはあるのでしょうか?

クリニックでのキャビテーション(=細胞の膜を破壊して脂肪を取り除いていく痩身治療)は、医療行為です。よって、専門知識のあるドクターでなければ施術はできません。一方、多くのサロンで行われているキャビテーションは、肌のケアや引き締めなどがメインとなっています。中には、医療行為であるキャビテーションを行っているサロンもあるといわれていますが、これは違法であり、何かトラブルが起こった場合にも適切な処置を施すことができないため、注意するようにしましょう。「キャビテーション」という名前だけで施術を決めてしまわず、きちんと治療の内容を確認してから、目的にマッチした方を選択することが大切です。

また、ある程度のリスクがあることも認識しておきましょう。効果が出ない、肌が硬くなってしまった、表面が凸凹してしまったというトラブルが起こっていることも事実です。たとえクリニックであっても、ドクターの経験値や技術力によって効果が異なる場合があるため、クリニック選びは慎重に行うようにしましょう。

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