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ハイドロキノンで美白効果が期待できるシミの種類

更新日:2017.12.13
公開日:2014.12.10
ドクター画像
この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

美白作用のある成分として知られるハイドロキノン。ハイドロキノンはシミに対してどにような効果を発揮するのでしょうか?ここではドクター監修のもと、ハイドロキノンの効果について詳しくご紹介します。

肌のシミに対してハイドロキノンを塗布した女性のイメージ画像

美白成分として知られている「ハイドロキノン」。ハイドロキノンの美白効果とはどのようなものなのでしょうか?ハイドロキノンがシミ消しに効果的といわれるその理由を解説します。

シミを薄くする・消す効果が期待できるハイドロキノン

ハイドロキノンはイチゴや麦芽、コーヒーなどに含まれる天然成分です。ハイドロキノンには還元作用があり、写真の現像やゴムの酸化防止剤としても使用されてきました。還元作用とは酸化を抑える作用のこと。人間の体は歳を重ねると老化現象により、さまざまな不調が現れますが、これも、体が酸化する(錆びる)ことが原因のひとつとされています。

ハイドロキノンはアメリカではもっともポピュラーな美容成分とされていますが、日本では管理の難しさから医師の処方の元、使用することが許されていた成分でした。しかし、2001年の薬事法の規制緩和により化粧品にも使用できるようになりました。つまり、それだけ作用の強い成分であるといえます。

ハイドロキノンにはシミの原因であるメラニンを生成する酵素チロジナーゼの働きを阻害する作用と、メラニン色素を生成するメラノサイト(色素細胞)そのものに働きかけ減少させる効果を期待することができます。最大の特徴はこれからできるシミを予防するだけでなく、すでにできているシミにも効果が期待できるという点。メラニンは紫外線などの刺激によって酸化され、黒く濃くなる性質を持っています。ハイドロキノンは還元作用により酸化を還元し、メラニンの色を薄くする働きもあるのです。

ハイドロキノンの使用が効果的なシミのタイプ

ハイドロキノンの効果を得ることのできるシミにはどのようなタイプのものがあるのでしょうか?

1.炎症後色素沈着
2.肝斑(かんぱん)
3.そばかす(雀卵斑:じゃくらんはん)
4.日光黒子(老人性色素斑)

しかし、ハイドロキノンの効果が期待できるのは皮膚の表面(表皮)にできてしまったものだけです。肌の奥深く(真皮)にまで及んだ色素沈着には効果を期待することができません。

また、肝斑は紫外線や老化など原因がはっきりとしたシミの種類ではないので、原因によっては効果が期待できないこともあります。

そばかすも肝斑と同じように紫外線や老化で引き起こされるものではなく、遺伝的要因が原因となって引き起こされるタイプのシミなのでハイドロキノンで消えるということはありません。しかし、そばかすは紫外線の影響により濃くなる性質を持っているので、ハイドロキノンの作用により薄くなる可能性はあります。

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