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貧血の種類(1)鉄欠乏性貧血の特徴と食事による改善方法

更新日:2017/05/16 公開日:2015/01/30

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貧血の中で、もっとも多いタイプの「鉄欠乏性貧血」。女性に多いといわれる理由や、鉄が不足することで貧血が起こるメカニズム、症状の特徴や改善するための食事方法などを、ドクターによる監修のもと解説します。

脳が酸欠状態となっている鉄欠乏性貧血

貧血の中でも約7~9割を占め、最も多いのが「鉄欠乏性貧血」です。鉄欠乏性貧血とは、その名の通り、血液中の鉄分が不足して起きる貧血のこと。症状の特徴やメカニズム、原因を知って、予防・改善に役立てましょう。

「鉄欠乏性貧血」は、脳が酸欠状態になることで起こる

赤血球の中にあり、体中に酸素を運ぶ重要な働きを担うヘモグロビン。体内の鉄分が不足すると、このヘモグロビンが十分に作られなくなります。すると、体のあちこちで酸素不足になり、貧血の症状が現れます。貧血は、言うなれば脳の酸欠状態なのです。

鉄欠乏性貧血を引き起こす原因

鉄欠乏性貧血の鉄不足は、鉄分の必要量に対し、使用量が上回ることで起こります。主な原因は大きく3つに分けられます。

摂取不足

不規則な食生活や、栄養バランスの悪い食事、無理なダイエットなどで鉄分が不足。また食事から十分な量の鉄分を摂っていても、消化管の鉄の吸収障害から貧血が起こる場合もあります。

必要量の増加

成長期、妊娠・出産時、授乳時などは、普段よりもたくさんの鉄が必要になります。そのため、普通の生活をしていても、鉄分不足になることがあります。

損失量の増加

生理、痔、病気(潰瘍、ガンなど)など、出血で体内からたくさんの鉄分が失われたために、補給が追いつかずに鉄分が不足してしまう場合。たとえ少量の血でも慢性的な出血があれば、貧血の原因になります。

鉄欠乏性貧血の症状

一般的な症状としては、心拍数の増加による動悸や息切れ、疲労感、顔面蒼白、頭痛、めまいなどが現れます。加えて組織鉄の欠乏が進むと、爪が外側に反ったり、口角炎、舌炎、のみ込みの障害・嚥下(えんげ)障害などが見られることもあります。

鉄欠乏性貧血はゆっくりと進行するため、体もそれに慣れてしまって症状を自覚しにくくなります。たとえ症状に気付いても、重症感がないために、病院を受診しない人も少なくありません。鉄欠乏性貧血は正しく対処すれば治りやすい病気。長く放置すると心臓など他の臓器にも負担がかかるため、医療機関を早めに受診し、適切な治療を受けるのが安心です。

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