風邪

風邪をひいたとき、点滴を打った方が早く治る?

更新日:2017/02/17

工藤孝文先生

この記事の監修ドクター

工藤内科 副院長

工藤孝文先生

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風邪をひいたとき、点滴が即効的に効果を発揮すると思われがちですが、実は内服薬の方が風邪には効果的。では、風邪を引いたときに点滴をすることでどんな効果が見込めるのか、ドクター監修のもと詳しく解説します。

点滴

風邪を引いた時に点滴を打つことで、身体がラクになったという経験はありませんか?実際に点滴は、風邪に大きな効果を発揮するのでしょうか?

点滴にあるのは、わずかな冷却効果と多大な心理的効果

点滴をすることで、即効的に風邪が治るかどうか。結果はズバリNOです。脱水症状に陥っているとき、細菌に感染し抗生物質が必要なときなどは、点滴は非常に効果的ですが、注射や点滴より、多種多様に揃う飲み薬の方が即効性はあります。

点滴に含まれている栄養は、100~200kcal程度。ごはん一膳とほぼ同じくらいのエネルギーなので、さほど栄養にはなりません。発熱しているときなどは、点滴の温度が体温よりも低いため、わずかな冷却効果がみられる場合もありますが、点滴をすることで身体がラクになるのは、心理的な要素が大きいようです。

脱水状態のときの補液には点滴が有効

風邪で体調が悪化し、食欲がなくて栄養を摂取できないときや、嘔吐や下痢で脱水症状に陥っているときなどは、点滴は非常に有効です。点滴で体内に必要な水分を吸収するのと同時に点滴液には、ビタミンBとビタミン Cが混合されているため、食事から摂ることのできない栄養素を補うことができます。

点滴を受ける際に注意したいのが、アレルギー反応です。点滴液に含まれているビタミン類などが原因で、体質によってはアレルギーを引き起こすケースもあるので、心配な方は、点滴を受ける前にドクターに相談しましょう。

細菌による二次感染が疑われる場合にも点滴が有効

風邪がこじれて二次感染が疑われている場合、点滴液に抗生物質を入れることがあります。抗生物質は、飲み薬に比べて点滴の方が血中濃度が上昇しやすいため効果的なのです。
また、抗生物質が体内で効果を発揮するには、点滴を打つタイミングが重要です。風邪の早期段階で、抗生物質が入った点滴を投与しても効果はありません。点滴を打つタイミングはドクター判断に任せることをおすすめします。

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