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口角炎に効く軟膏の種類と正しい使い方

更新日:2018.04.24
公開日:2015.03.02
ドクター画像
この記事の監修者
中島皮フ科 院長 中島知賀子

唇の端がひび割れたり、ただれたりしてしまう口角炎。口を開けることさえ苦しくなります。こうした口角炎のつらい症状に、軟膏が効果的です。ドクター監修のもと、症状軽減に効果的な軟膏の選び方、正しい使い方を紹介します。

唇の端がひび割れたり、ただれたりしてしまい、口を開くのもツライ口角炎。口角炎に効果的な軟膏成分や軟膏の正しい使い方を知って早めの治療を心がけましょう。

口角炎の原因

口角炎の原因は、実にさまざま。主な原因には、以下のものがあげられます。

・細菌(黄色ブドウ球菌や連鎖球菌など)の感染

・真菌(カビ;カンジダなど)の感染

・ビタミンB2、B6を中心としたビタミンの不足

・アトピー性皮膚炎

・口紅・リップクリーム、歯磨き粉などによる刺激(接触皮膚炎)

・日焼け(紫外線)

・口の周りの乾燥

・歯のかみ合わせの悪さなどによる機械的刺激 など

軟膏に含まれる有効成分の種類

口角炎向けの軟膏には、基本的に炎症抑制成分や殺菌成分、切れた場所を修復する成分が配合されています。具体的には、以下のような成分が配合されています。

・炎症抑制成分:トリアムシノロンアセトニド(ステロイド剤)・グリチルリチン酸(非ステロイド剤)

・殺菌成分:クロルヘキシジン塩酸塩・セチルピリジニウム塩化物水和物

・局所麻酔成分:ジブカイン塩酸塩

・肌荒れ防止:アラントイン

・皮膚の新陳代謝UP:ビタミンB6

・血行促進:ビタミンE誘導体 など

ただし、アトピーが原因の口角炎の場合は皮膚が敏感になっているので、有効成分も極力刺激の少ないものを優先的に選びましょう。おすすめの軟膏としては添加物が入っておらず、精製度の高い保湿剤であるワセリンです。

口角炎に効く軟膏の正しい使い方

口角炎に効果のある軟膏をより有効活用するには、まず患部を清潔にすることが最優先です。原因にかかわらず、炎症が起こっているときには、患部をなめたりぬぐったりせず、石けんで洗うなどして清潔な状態を保ちます。アトピー性皮膚炎が原因の場合、患部が乾燥しやすいので舌でつい舐めてしまいますが、角層が濡れた状態だと菌が繁殖しやすくなりますので舐めないようにしましょう。

また、口角炎にはさまざまな原因がありますので、それに応じた有効成分を選びましょう。免疫力の低下が原因の場合は、抗炎症成分、殺菌成分が多く配合されているもの、肌荒れの悪化による口角炎はアラントイン配合の軟膏やビタミン不足を補える錠剤がおすすめです。商品がたくさん出ていますので、薬剤師と相談しながら自分に合ったものを選んでください。

そして、口もとに塗るということで軟膏は落ちやすくなっています。こまめに塗ることで早期の改善が期待できます。

ただ、いつまでも改善が見られない場合は、菌に感染していたり、別の病気が考えられます。軟膏を使用しても症状の改善が見られない場合は、病院を受診しましょう。内科や皮膚科、口腔外科での治療が可能です。

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