鼻炎

鼻炎の種類と症状、正しい対処法

更新日:2016/12/09 公開日:2015/07/29

花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎が広く知られていますが、他にもさまざまな要因で起こる鼻炎があります。ドクター監修のもと、鼻炎の種類とメカニズム、症状をやわらげる方法について解説します。

ムズムズとした鼻の症状が続く鼻炎。花粉症などのアレルギー性鼻炎が有名ですが、他にもさまざまな原因で発症します。鼻炎の種類とメカニズム、対処方法について詳しく見ていきましょう。

アレルギー性だけではない!鼻炎の種類

鼻炎の種類は原因によってさまざまです。よく知られているアレルギー性鼻炎の他、主な鼻炎をご紹介します。

(1)アレルギー性鼻炎

日本人の2.5人に1人が発症しているとされる鼻炎で、季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)と通年性アレルギー性鼻炎に分けられます。季節性アレルギー鼻炎の原因は、ほとんどが花粉です。通年性アレルギー鼻炎のアレルゲンには、ハウスダスト(部屋のほこりやダニ)、カビ、ペットの毛や皮屑などがあります。

(2)血管運動性鼻炎

アレルギー性鼻炎と同じ症状が現れるが、特定のアレルギーが見つからない鼻の疾患です。温度差によって発生するケースが多いです。また、寝不足、精神的ストレス、タバコの煙などが原因となることもあります。高齢者に多く見られる現象ですが、温かいものを食べた時に鼻水が止まらなくなることも多いとされます。

(3)萎縮性鼻炎

鼻の粘膜が薄く・硬くなり、鼻腔が広がって鼻の中が乾燥しているように感じたり、かさぶたやニオイが発生することもある慢性鼻炎の一種です。鼻の粘膜には、ホコリなどの粒子を取り除いて鼻の中を潤す「線毛」と呼ばれる細胞がありますが、萎縮性鼻炎になるとこの線毛が機能しなくなり、症状が悪化していくとされています。

(4)薬剤性鼻炎

市販の点鼻薬などを使いすぎた時に起こる鼻の疾患で、鼻づまりが主な症状となります。点鼻薬を長期間使用することで血管が広がってしまい、鼻の粘膜が腫れて鼻づまりの症状が起こるのです。点鼻薬を1日に3回以上、1か月以上継続して使用している場合は、薬剤性鼻炎になっている可能性があります。

他にも、風邪のウイルスにより起こる急性鼻炎や、これをくり返したり長引かせることで起こる慢性鼻炎などもあります。慢性鼻炎には、単純性鼻炎(鼻の片側に粘膜の赤み、鼻漏、鼻閉などが起こる症状)や肥厚性鼻炎(鼻の両側に単純性鼻炎と同じ症状が起こるもの)、上記にあげた萎縮性鼻炎などがあります。

鼻炎の主な症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまり

人間の体には外部から異物が入ってくると、それらを排除しようとする働きがあります。鼻炎の際に起こるくしゃみ、鼻水は、このような働きにより起こる症状です。

くしゃみは、ウイルス、ホコリ、花粉などが鼻や喉の粘膜に付着した時に、肥満細胞から放出された化学伝達物質「ヒスタミン」が鼻粘膜にある知覚神経を刺激することで起こります。鼻水には異物を体の外へ排出する役割があるため、花粉やウイルスなどのアレルゲンが侵入すると、大量に出てくるのです。

鼻づまりは、炎症により鼻の粘膜が腫れることで空気の通り道が狭くなり、鼻の通りが悪くなることで起こります。

鼻炎をやわらげる対処法

鼻炎は、慢性になると治りづらいのが特徴ですが、普段の生活の中で症状をやわらげることは可能です。以下に、主な対処法をまとめました。

ウイルスやホコリ、花粉などを避ける

鼻炎の症状を緩和させるには、原因物質を避けることがもっとも重要です。花粉やダニ、ホコリ、ペットの毛などを遠ざけるために、部屋の中の掃除を怠らないようにしましょう。特に、ホコリが溜まりやすい寝具、カーペットなどをこまめに清掃することで、ハウスダストを減らすことができます。また、外出の時は、マスクや眼鏡を着用するなどの対策を行いましょう。

常に湿度を保つ

鼻水や鼻づまりが続く時は、乾燥を避けることが大切です。加湿器などを設置して、常に部屋の湿度を一定に保ちましょう。また、入浴中は鼻腔が温まり、血液が循環して鼻の通りがよくなるので、おすすめです。

睡眠を十分に取り、ストレスを溜め込まない

鼻炎は疲労やストレスで症状が悪化しやすくなるため、十分な睡眠とストレスの解消を心がけましょう。どんなに忙しくても睡眠はしっかりとれるよう、できるだけ生活のリズムを整えてください。リラックスする時間や空間の確保、リフレッシュできる趣味を持つのもいいでしょう。

症状がひどい時は市販薬を活用する

症状が重い場合は、一時的に症状を和らげる抗ヒスタミン・抗アレルギーなどが含まれている内服薬や点鼻薬を活用しましょう。鼻炎の種類によって効き目のある薬は変わってくるので、薬剤師に相談して購入することをおすすめします。ただし、使いすぎると薬剤性鼻炎を発症する恐れがあるので、使用する際は適度を心がけてください。

アレルギーによる鼻炎と決めつけず、自分の鼻炎が何によるものかをしっかり把握し、症状に合った対処を行いましょう。

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