鼻炎

鼻炎の種類別!治療・対処に用いられる鼻炎薬・漢方薬

更新日:2016/12/15 公開日:2015/07/29

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鼻炎にはいくつか種類がありますが、それぞれで使用する薬が変わってきます。ドクター監修のもと、鼻炎の種類別に、もっとも効果が出やすい薬と漢方の選び方をご紹介します。

鼻炎の主な症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりですが、引き起こされる原因によって使用する薬は変わってきます。鼻炎の種類別に、効果のある薬・漢方薬をご紹介します。

鼻炎のタイプ別、正しい鼻炎薬の使い方

症状は似ていても、鼻炎の種類により用いられる薬は変わってきます。これは、鼻炎が引き起こされるメカニズムが違うためです。種類別に、効果的とされる薬を見ていきましょう。

(1)急性鼻炎(ウイルス性鼻炎)

急性鼻炎とは、主に風邪のウイルスにより発症する“鼻かぜ”のことです。風邪ウイルスへの特効薬はありませんが、薬の服用により症状をやわらげることはできます。鼻づまりの症状をやわらげるには、血管収縮に作用するフェニレフリン塩酸塩や、プソイドエフェドリン塩酸塩が含まれる点鼻薬・内服薬がおすすめです。これらの薬は、ドラッグストアなどでも購入することができます。

(2)アレルギー性鼻炎

花粉症やハウスダストなどが原因によるアレルギー性鼻炎の場合は、症状によって薬を選ぶことが重要です。

・くしゃみや鼻水が止まらない場合

抗ヒスタミン薬や、抗アレルギー薬を用います。アレルゲンが体内に侵入すると、肥満細胞からヒスタミンという物質が遊離し、それが鼻粘膜にある知覚神経を刺激してくしゃみを引き起こします。ヒスタミンが過剰に分泌されるとくしゃみが止まらなくなるため、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬によってこれを抑えます。これらの薬は強い眠気や喉の渇きなどの副作用をともなう場合があるので、説明書をよく読んだうえで使用しましょう。

・鼻づまりがひどい場合

トロンボキサン受容体拮抗薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬や、ステロイド点鼻薬を用います。これらの薬には、鼻のなかの炎症を抑え、血管収縮に作用する効果があります。

(3)萎縮性鼻炎

鼻腔が広がって鼻の中が乾燥し、かさぶたができて悪臭を放つ真性萎縮性鼻炎の場合は、まずは鼻の中にあるかさぶたをなくし、感染を抑えることが重要です。よって、治療薬としては細菌を殺すバシトラシンなどの塗り薬を使用します。また、鼻の中の乾燥を防ぐよう、エストロゲンやビタミンA・Dなどが含まれる薬で粘液の分泌を促進します。女性に多いと言われています。

(4)血管運動神経性鼻炎

アレルゲンが見当たらないのにアレルギー症状が起こる血管運動神経性鼻炎では、鼻の血管を収縮させて鼻づまりを緩和させたり、ヒスタミンの過剰分泌を抑えてくしゃみをやわらげる必要があります。そのため、偽エフェドリンやフェニレフリンなどのうっ血除去剤、市販の生理食塩水が含まれる経鼻スプレー、抗ヒスタミン剤などが用いられます。

漢方で根本的な体質を改善!

漢方薬には即効性は期待できないものの、体質改善による症状の緩和や、鼻炎の負担を軽減する効果が期待できます。また、副作用の心配がないのもメリットです。体質の改善を試みるのであれば、日常生活の中で長期的にとり入れましょう。鼻炎に効果的な漢方薬には、症状別に以下のものがあります。

鼻づまり、慢性鼻炎

・柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

体の熱や炎症を引かせ、神経の疲れをいやして心身の状態を整える作用があります。

・葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)

鼻づまりの改善効果が期待できます。

・辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)

鼻づまりの改善効果が期待できます。

くしゃみ、鼻水が止まらない

・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

抗アレルギー作用、抗炎症作用の他、熱や腫れ、痛みを発散させたり、水分バランスを調整する作用があります。

濃い粘り気のある鼻水

・荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

血液循環をよくする効果の他、熱、腫れを引かせ、病因を発散させる作用があります。

漢方薬は、体質・持病により注意が必要な人や、飲み合わせ・食べ合わせの注意点などがあります。使用する際は、必ず専門の医師や薬剤師に相談し、自己判断での服用は避けましょう。

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