鼻炎

病院で行う鼻炎の治療 その種類と内容は?

更新日:2017/01/11 公開日:2015/07/29

鼻炎は種類によって原因が異なることから、医療機関での治療法も異なります。ドクター監修のもと、鼻炎の病院での治療法について種類別に解説するとともに、治療薬予防法をご紹介します。あなたの鼻炎対策の一助となれば幸いです。

市販薬を使用してもなかなか鼻炎の症状が改善されない場合は、悪化を防ぐためにも、医療機関に相談して治療を進めましょう。では、実際に病院ではどのような治療が受けられるのでしょうか?鼻炎の種類ごとに詳しく解説します。

鼻炎の種類によって治療は異なる

鼻炎の主な症状は“くしゃみ、鼻水、鼻づまり”と共通していますが、種類によってそれぞれ原因が異なるため、使用する薬や病院での治療法は変わってきます。しかし、鼻炎の症状はどれも似通っているため、個人が種類を特定するのは非常に困難です。症状が長期的に続く場合はドクターに相談し、原因に合った治療を施しましょう。そうすることで、症状は改善されていくでしょう。

鼻炎の種類別治療法

それでは、病院で実際に行われる治療法について、鼻炎の種類別にご紹介していきましょう。

(1)急性鼻炎(ウイルス性鼻炎)

風邪ウイルスが侵入することで発症するケースが多いことから、“鼻かぜ”とも呼ばれます。風邪ウイルスに感染した鼻の粘膜細胞がはがれ落ちるため、回復していくにつれ、サラサラだった鼻水が粘着質な鼻水へと変化していきます。鼻水やくしゃみが止まらない時は、抗ヒスタミン剤が含まれる点鼻薬や内服薬を使用します。

(2)アレルギー性鼻炎

症状の重さによって治療法が変わってきます。

・保存的治療法

ハウスダストが主なアレルゲンとなる通年性アレルギー性鼻炎の場合も、花粉症などの季節性アレルギー性鼻炎の場合も、薬を使用することで症状が和らぐ場合(症状が比較的軽い場合)は、内服薬で治療していきます。特に花粉症の場合は、花粉が飛散する時期より2~3週間前に薬を服用しておくことで、症状の軽減効果が高まるとされます。

・特異的免疫療法

注射による免疫療法

以前より行われている方法で、花粉、ハウスダストなどのアレルゲンを投与する皮下注射をくり返し行うことで体を慣れさせ、アレルギー反応を起こりにくくする方法です。まずはごく少量のアレルゲンエキスから注射していき、徐々に量を増やしていきます。根本的な治療法とされていますが、3~5年ほどの長期的な通院が必要となります。効果はやや効いたのを含めれば、約70%と報告されています。

舌下免疫療法

最近承認された治療法で、杉花粉を含むエキスを舌下に挿入して体にアレルゲンを慣れさせる方法です。舌下量を徐々に増やしていくのは注射による方法と変わりません。注射法と遜色ない成績ですが、効きはじめるまでに時間を要します。効果は注射法とほとんど変わりありません。

いずれの方法も長期間の通院が必要でかつ、専門施設のみで扱っている治療法です。

・手術療法

保存的治療法でも症状が改善されず、日常生活に影響が出るほど症状が重い場合は、手術療法を行うこともあります。レーザー、高周波、アルゴンプラズマなどを使用して、アレルギーを引き起こす粘膜の部分を焼灼します。レーザー手術は、両側の鼻を10分程度で治療でき、入院の必要もないことがメリットです。ただし、1~2年で鼻の粘膜が再生され、再発する可能性は否めません。

(3)萎縮性鼻炎

鼻腔が広がって鼻の中にかさぶたができ、細菌が発生して嫌なニオイがすることもある萎縮性鼻炎の場合は、鼻の中を清潔に保つことが先決となります。そのため、治療としては、まず鼻の中をきれいに洗浄します。そのうえで、殺菌効果のある塗り薬を使用し、細菌を減らしてかさぶたを小さくさせていきます。また、鼻粘膜からの分泌を促進するビタミンA、Dや、鼻粘膜のコラーゲン組織のターンオーバーを改善して粘膜の萎縮を防ぐ鉄剤などが含まれる内服薬・点鼻薬を用いて、鼻の中の乾燥も防いでいきます。

(4)血管運動性鼻炎

アレルギー性鼻炎と同じ症状が表れながらもアレルゲンが特定できない血管運動性鼻炎に関しては、原因が不明なケースが多いため、主に症状を抑える対症療法を行います。薬物治療では、アレルギー性鼻炎と同様、点鼻薬・内服薬や漢方薬を使用して症状を和らげます。薬物治療を施しても症状が改善されない場合は、鼻の粘膜を焼灼するレーザー手術や、粘膜の一部を切り取る鼻粘膜切除術などを行うこともあります。完治は難しいですが、長期にわたって根気よく治療を続けることで、症状の改善が可能とされています。あきらめず、医療機関に相談して治療を進めましょう。

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