皮膚疾患・粘膜の病気

寒冷蕁麻疹の症状と原因、治療について

更新日:2017/12/11 公開日:2015/09/28

この病気・症状の初診に向いている科
皮膚科

寒冷蕁麻疹とは、その名前通り「皮膚が冷えることが原因で起こる蕁麻疹」のこと。どのような状態のときにどんな症状が現れるのか、また、蕁麻疹が出た時どう対処すればいいのか、ドクター監修の記事にて詳しくお伝えします。

皮膚が冷えることが原因で起こるタイプの蕁麻疹「寒冷蕁麻疹(かんれいじんましん)」について、詳しくみてみましょう。

寒冷蕁麻疹とは

皮膚が冷えると現れる蕁麻疹とはどういうものか、詳しくみてみましょう。

原因

皮膚の温度が急に冷えることがきっかけとなり蕁麻疹が起こります。

寒冷蕁麻疹が起こるメカニズムは、皮膚の下の血管周辺にある肥満細胞(マスト細胞とも呼ばれる)が急激な温度変化により刺激を受け、免疫機能が働いてヒスタミンという化学物質が放出されることによります。具体的には、体温よりも低い物質に触れたり、温められた皮膚が急に冷やされたりすることで起こりやすくなります。

放出されたヒスタミンは、かゆみを引き起こすとともに、皮膚の血管を拡張させます。これによって、血液中の液体成分(血漿)が血管外に漏れ出し、皮膚を赤く盛り上げ蕁麻疹となって現れるのです。

症状が出る場面の例

  • 冬の朝、素足で冷たいフローリングを歩いた時に足に出る
  • 外に出て寒い風にあたった時、顔に出る
  • お風呂で体が温まった後、脱衣所の寒さに触れた時に出る
  • 運動して汗をかいた直後、寒い風にあたって体温が低下したときに出る
  • 夏に暑い外出先から戻り、エアコンの冷気にあたった時に出る
  • プールサイドで日光浴後、冷たいプールに飛び込んだ時に出る
  • 冷たいものを食べた時に出る など

冬場に起こるケースが多いのですが、夏場になることもあります。

症状

小豆ほどの大きさの膨疹(ぼうしん)が現れます。次第に強いかゆみと赤みを生じます。

また、全身性と局所性があり、全身性は全身が冷えた時に全身に蕁麻疹が起こり、局所性は局所的に冷えた部分に蕁麻疹が起こります。

さらに、ヒスタミンが血管を拡張させることで血圧が下がり、頭痛、めまいなどを伴うこともあります。

対処法

一般的に蕁麻疹が出た時には冷やすとかゆみが治まりやすくなりますが、寒冷蕁麻疹の場合は冷やすと逆効果。冷やさずに温め、また、かきむしると皮膚が傷つくためかかずに様子をみましょう。

何度も起こる場合は、医療機関にてヒスタミンを抑える抗ヒスタミン薬(内服薬や外用薬)、抗アレルギー薬(内服薬)を処方してもらいましょう。

寒冷蕁麻疹になりやすい人と予防法

寒がり、鳥肌が立ちやすい、冷え性、やせ体型といった人。ジョギングを早朝や夕暮れ以降に行うことが多い、冬場に厚着をしすぎて汗をかきやすい、脱衣所が寒いなど。これらに思い当たる人は、寒冷蕁麻疹を起こす可能性があります。

寒冷蕁麻疹を起こしたことがある、または起こす可能性がある人は、以下のような予防法を心がけましょう。

  • 冬は、フローリングに絨緞を敷いたり、内側が温かい素材になったスリッパなどを使う(冷たい床を素足で歩かない)
  • 暖房が強い場所では薄着で過ごす
  • 室内で厚着をして汗をかいた後に、寒い外に出ない
  • 冬に外出する際は、タートルネックやマフラーなどを上手に使って、外気に触れる顔の面積をできるだけ少なくする
  • 脱衣所を、暖房器具を使って暖める
  • 脱衣所が寒いと感じた時は、すぐにガウンなどを羽織って体温低下を防ぐ
  • ジョギングをする際は、走り終わりを寒い屋外ではなく、暖かい建物にすぐ入れる場所に設定する
  • 夏場、暑いからといって冷たいものばかり食べたり飲んだりしない
  • エアコンの冷気が、直接体にあたらないようにする

上記のほか、子どもの場合は夏場のプールの授業中に起こることも多いです。一度起こしたことがある場合は、担当教諭にひと言伝え、注意して見てもらうようにしましょう。

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