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足の小指が痛くなる「内反小趾」とは

更新日:2017.07.26
公開日:2015.10.27
ドクター画像
この記事の監修者
祐天寺整形外科クリニック 富永雅巳

内反小趾は、外反母趾と併発しやすい足の病気です。足の小指が薬指側に曲がる内反小趾は、どのような症状があり、どのような人がなりやすいのでしょうか。ドクター監修のもと、内反小趾がどのような病気か解説します。

外反母趾の人が併発しやすい足の病気に、「内反小趾(ないはんしょうし)」があります。ここでは、内反小趾の原因や予防法について見てみましょう。

内反小趾とは

足の小指が薬指のほうに曲がるのが内反小趾です。外反母趾は、足の親指が人差し指のほうに曲がってくる足の病変なので対照的な病気といえます。

内反小趾かどうかは、小指が内側に曲がっている角度(内反角度)を測ってチェックできます。小指が親指に曲がる角度が10度未満なら正常ですが、10度を超えると軽度、20度を超えると中等度、30度を超えると重度と診断されます。特に20度以上で、小指がねじれて爪が外側を向いていたり、小指が薬指に重なる場合は、要注意だと考えたほうがよいでしょう。

内反小趾の原因

内反小趾の原因には、以下のことが関係しています。

開帳足

土踏まずの部分のアーチを縦アーチといい、足の指が先端から見ると第1趾(足の親指のこと)から第5趾(足の小指のこと)にかけてアーチ状になっているのを横アーチといいます。開張足とは、足の指が平らに開いて広がっている状態です。開帳足の人が、ハイヒールなどの窮屈な靴を履き続けると、足指が圧迫されて変形し、外反母趾や内反小趾になりやすいと考えられます。

ガニ股

内反小趾は、ガニ股の人にもよく見られます。ガニ股だと、歩くときに足の外側に重心がかかるので、外側の縦アーチが崩れがちです。このアーチには、歩くときの体重移動をスムーズにする働きがあるので、それが崩れると、足の外側に負担がかかり、内反小趾になりやすくなると考えられます。

内反小趾の症状

内反小趾は、外反母趾ほど痛くはならない場合が多いものの、小指のつけ根の飛び出した部分が靴に当たって、炎症を起こしたり、魚の目やタコができたりして痛むことがあります。また、足に合わない不適切な靴などで圧迫された爪が変形してしまい、爪の両端が周囲の皮膚に食い込んで炎症を起こす陥入爪(かんにゅうそう)を併発することもあります。

内反小趾の原因となる開帳足を防ぐには

内反小趾や外反母趾、また、それによる魚の目などは、足のアーチを鍛えることが予防につながると考えられます。足のアーチを鍛える方法のひとつが、「グーパー運動」です。グーパー運動は、文字通り足の指を「グー」「パー」の形に動かす運動です。しかし、足のアーチを鍛えるには、足の指だけを動かすのではなく、指のつけ根から曲げることが大切になります。

足のアーチを鍛えるのに効果的なグーパー運動の方法は『足の矯正が魚の目(うおのめ)予防につながる!?形を整える「グーパー運動」とは』をご覧ください。

内反小趾のまとめ

内反小趾は、外反母趾と併発することの多い病気です。足の小指が内側に曲がることで、小指のつけ根の部分が飛び出し、炎症や魚の目などの症状を引き起こします。小指が10度以上内側へ曲がっているようであれば内反小趾と診断されます。内反小趾の症状が気になる場合は、整形外科などに相談するとよいでしょう。

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