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口内炎とは?発症のメカニズムと主な症状

更新日:2018.05.15
公開日:2015.11.25
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この記事の監修者
医療法人社団青慈会 原田歯科クリニック  理事長 原田幹夫

口の中が痛い、食べた物がしみる、といった症状に悩まされる口内炎。口内炎とは、いったいどのような状態のときにできるのでしょうか。専門ドクター監修のもと、口内炎が発症するメカニズムと、口内炎の主な症状について解説します。

口内炎が起こると、口の中が痛くなったり、食べた物がしみたりと、つらい症状に悩まされます。口内炎とは、いったいどのような状態のときにできるのでしょうか。口内炎が発症するメカニズムと、口内炎の主な症状について解説します。

口内炎とは

口内炎とは、頬の内側や歯茎など、口の中や周辺の粘膜に起こる炎症の総称です。

呼吸や食事をすることによって、口の中には、細菌やウイルスなどが侵入しやすくなります。これらの侵入を防いでいるのが口腔内の粘膜です。口腔内の粘膜がほこりや細菌、ウイルスを絡めとり、咳などで体外に排出しているのです。しかし、ときに細菌などが侵入し炎症をおこすこともあります。

口内炎が起こるしくみ

実際に、口内炎がどのようにして発症するのか、見ていきましょう。

(1)粘膜を正常に保つためのビタミンの不足、疲労やストレス、ウイルス感染、外的な刺激(知らない間に口腔内を噛んで傷つける、不適切な歯ブラシ方法、熱い食べ物など)などが原因となり、タンパク質分解酵素のプラスミンが発生します。

(2)プラスミンが増えると、炎症や痛みのもととなるヒスタミンやプロスタグランジン、ブラジキニンが発生し、血管を拡張します。

(3)患部が腫れて、炎症が起こります。血管からヒスタミンなどが漏れ出しやすくなり、むくみや痛みが起こります。

(4)炎症が続くと粘膜の表面がただれてびらん状になり、さらにその部分がえぐられて口内炎ができます。状態により治療法も異なります。

口内炎の主な種類と症状

口内炎は、原因によっていくつかの種類に分けられます。それぞれの症状や特徴を見ていきましょう。

アフタ性口内炎

口内炎のなかで、もっとも多いのがアフタ性口内炎です。赤く縁取られた円形や楕円形の白っぽい潰瘍が、頬や唇の内側、舌、歯茎などにでき、痛んだり、食べ物がしみたりします。原因ははっきりわかっていませんが、ストレスや過労が原因で起きやすいといわれ、通常、10日~2週間ほどで自然に治ります。塗り薬やレーザーでの治療もできます。

感染性口内炎

口の粘膜に小さな水ぶくれができ、破れるとただれたり、潰瘍ができたりします。また、熱が出たり、強い痛みが起こる場合もあります。単純ヘルペスウイルスや麻疹、風疹などのウイルスが増殖することで発症します。ヘルペスのほかにも、クラミジアなども原因となります。

カンジダという真菌(カビ)の一種による口内炎もあります。カンジダは口腔内に常在する菌なので、健康な人にはあまり発症せず、抵抗力が弱い赤ちゃんや高齢者、糖尿病やガンなどのほかの疾患のある方に見られます。発症すると舌の表面や頬の内側などに白い苔のようなものが付着します。苔がはがれると赤くなったり出血したりします。

カタル性口内炎

口の粘膜が赤く腫れるほか、ザラザラと荒れてただれたり、水ぶくれができたりします。アフタ性口内炎と違い、境界線がはっきりしていません。歯の被せ物が合っていなかったり、矯正装置が粘膜に擦れたり、不適切な歯みがき方法により起こります。また、熱い食べ物で火傷をした場合にも起こることがあります。

アレルギー性口内炎

特定の食べ物や、虫歯の治療などで使われる金属が刺激となって、口の中の粘膜がただれることで炎症がおこります。口の中の金属にアレルギーがある場合、詰め物や入れ歯などをアレルギーフリーの素材へ交換します。

ニコチン性口内炎

口の中の上あごが白くなり、赤い点が広範囲に散らばって見えます。タバコに含まれる成分であるニコチンが原因のため、普段から喫煙の習慣がある人に多く見られます。

口内炎は、さまざまな原因によって起こります。口内炎ができると、痛んだりしみたりして、食事を楽しむことができないばかりではなく、生活に支障が出る場合もあります。

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