鼻炎

鼻炎により咳が出る原因と対処法

更新日:2016/12/09 公開日:2015/11/24

痰のまじった咳が長く続いて治らない場合は、鼻炎によって過剰に分泌された鼻水がのどに落ちる「後鼻漏」が原因かもしれません。後鼻漏とはどんなものか、なぜ咳が出るのか、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

風邪でもないのに痰(たん)の混じった咳が出る。しかもなかなか治らないという場合、それは鼻炎による咳かもしれません。

痰のまじった咳は「後鼻漏」が原因かも

痰のまじった咳が出る場合、特に寝起きに激しい咳き込みがある場合は、後鼻漏(こうびえん)による咳が考えられます。

それでは、この後鼻漏とはどういうものでしょうか。

鼻水は健康な人でも一日に2~6リットルは作られていますが、鼻炎になるとさらに多くの鼻水が分泌されます。鼻炎は鼻の粘膜が炎症を起こし、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状を起こします。

鼻炎によって過剰に分泌された鼻水は、鼻の穴から流れるだけでなく、のどの方にも流れていきます。この、のどの奥に流れる鼻水を「後鼻漏」と呼びます。後鼻漏は健康な人でも0.6~2リットル程度はある生理的なものですが、量が多くなると、咳などの症状を引き起こす原因となるのです。

後鼻漏による咳に痰が混じったり、寝起きに激しい咳き込みが起きたりする原因は、仰向けで寝ているあいだに後鼻漏がのどの奥で溜まってしまうことにより起こります。起床時に溜まった後鼻漏を吐き出すために、咳が出るのです。鼻炎があり、昼間より朝方、特に寝起きに激しくせき込むという人は後鼻漏の疑いがあります。

後鼻漏の原因は、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの鼻炎が多いですが、まれに鼻の腫瘍や自律神経失調症などの場合もあります。

後鼻漏になると、のどの奥にねばねばしたものが流れ落ちる不快感が表れます。後鼻漏が気管支に入ると激しい咳が出たり、のどの方に落ちると吐き気を感じたりする場合もあります。粘度の高い鼻水が張り付くことで、鼻はもちろんのどの炎症が起きることもあります。また、鼻水は匂いの原因になるため、鼻と口の両方が臭うこともあり、対人関係に支障をきたすこともあります。

咳が長引く、のどに違和感がある、のどの奥に痰がへばりついたような不快な症状がある場合には、後鼻漏による咳の可能性を考えて診察を受けてみるとよいでしょう。

後鼻漏が原因の咳を抑えるには

咳の原因が後鼻漏である場合は、咳止めを服用するより鼻炎の治療を優先したほうがよいでしょう。後鼻漏の場合、咳はのどに付着、または溜まった鼻水を排出するために起きているので、咳止めで抑え込みすぎるのは逆効果になることがあるためです。

後鼻漏の治療は、投薬やネブライザー治療(専用の機械で薬を霧状にして鼻や口から吸入させること)が一般的です。重度の炎症を引き起こしている鼻炎・副鼻腔炎の場合は、レーザーで粘膜を焼いたり、粘膜を切除したりする外科手術が行われることもあります。

前述の通り、後鼻漏の原因にはアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻の腫瘍などがあります。鼻水を産生する原因であるそれらの病気を改善させる治療法を行うことも大切です。

また、耳鼻科で処方される薬が合わないという人には、漢方薬もあるので、漢方薬局で相談してみましょう。

放っておくと日常生活に支障をきたしかねない深刻な症状が出ることもある後鼻漏。長引く咳やのどの奥に鼻水が落ちる自覚症状がある場合は、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。

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