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ダイエットの基本

冬より夏の方が基礎代謝が落ちるって本当?

更新日:2018/04/03 公開日:2015/12/18

夏と冬では、夏の方が汗もかき、基礎代謝は高めと思われがちです。実際、季節によって基礎代謝量が変動することはあるのでしょうか。基礎代謝と季節の関係についてドクター監修のもと解説します。

人間が生きるうえで最低限必要となるエネルギー、「基礎代謝」。基礎代謝量には個人差があり、性別や年齢、体格、体温などで大きく変わってきます。そして、季節によっても基礎代謝量は変動します。

夏は基礎代謝が下がり、冬は基礎代謝が上がる

「夏痩せ」という言葉もあり、夏は痩せやすく、冬は太りやすいというイメージをもつ人も多いでしょう。しかし、実は、夏には基礎代謝が下がり、冬は基礎代謝が上がります。それはなぜでしょうか。

人間は、常に体温を一定に保つことで生命を維持しています。そして、基礎代謝には、その体温調整に使用するエネルギーも含まれています。

夏は外の気温が高く、体温を維持するための熱を産出する必要がないため、基礎代謝が下がります。

一方、冬の場合は気温が低いため、体温を保つために熱の産出が活発になり、基礎代謝が上がるのです。冬は、少し服装を薄着にするだけでも、体は体温を奪われないように熱を産出するので基礎代謝が上がります。

日本と欧米との違い

この「冬に基礎代謝が上がる」という説は、日本人において言われていることです。日本人は基礎代謝量に季節変動があるが、欧米人については一般に季節変動を認めないとする学説が有力となっています。これは、夏に日本人では甲状腺機能が低下するという報告があることに加え、体格、体質(内分泌機能)、栄養の摂取状態(欧米人は夏も高脂肪食を摂っている)など種々の因子が作用していると考えられています。

基礎代謝が上がるはずなのに、冬に太る理由とは

冬は基礎代謝が上がる季節なので痩せやすいはずですが、実際には冬に太る人は多くいます。冬に太ってしまいやすいのはなぜなのでしょうか。

運動不足で消費カロリーが減る

寒い冬は体を動かすのもおっくうになりますよね。寒いと活動量自体が減ってしまい、消費カロリーもそれに応じて減ってしまう可能性があります。

高カロリーの食べ物を食べる機会が多い

冬は、忘年会や新年会など、高カロリーの食事や、お酒を飲む機会が多い季節でもあります。いくら代謝が上がる季節とはいえ、消費するエネルギー以上のカロリーを摂取してしまうのは体重の増加につながります。

食品に含まれる脂肪も増える

肉類や魚介類は、夏より冬の方が含まれる脂肪の量が多くなります。これは、動物も寒さに備え、体に脂肪を溜めこむからです。つまり、同じ食品を食べたとしても、冬は体に入ってくる脂肪が多くなるのです。

基礎代謝が上がるにも関わらず太りやすくもある冬。上記でも説明した通り、基礎代謝は日本人では冬が高く夏が低いというのが定説となっています[1~5]。ですが、近年の冷暖房設備の普及や、食の変化により季節での基礎代謝の差が狭くなってきているという報告もあります[6~7]。

冬の方が基礎代謝は高いことに変わりはありませんが、適度な運動とカロリーコントロールは大切ですので、油断しないようにしましょう。

参考文献

  1. [1]Yoshimura M et al. Climatic adaptation of basal metabolism. Fed Reg 1969; 25: 1169-1176
  2. [2]鈴木慎次郎. 代謝および機能, 栄養学ハンドブック. 技報堂出版 1996; 455-488
  3. [3]沼尻幸吉. 活動のエネルギー代謝(労働科学叢書37). 労働科学研究所 1982; 25-47
  4. [4]佐々木隆. 日本人の基礎代謝の推移, 代謝 1979; 16(1): 3-12
  5. [5]中村 正. 日本人のエネルギー代謝, 栄養と食糧 1981; 34(1): 1-6
  6. [6]島岡 章ほか. 基礎代謝の季節変動について, 日生気誌 1987; 24(1): 3-8
  7. [7]中村 正ほか. (1980):沖縄住人にみられた基礎代謝,血清PBIとその夏冬変動の特性について. 日生気誌 1980,17(2): 78-86

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