歯ぎしり

歯ぎしり対策に「TCH」改善のススメ

更新日:2017/08/08 公開日:2016/04/12

天野聖志先生

この記事の監修ドクター

天野歯科医院 院長

天野聖志先生

歯ぎしりをしている人は、「TCH」というくせがある可能性があり、TCHをやめることで、歯ぎしりも改善できるといわれています。そこで、TCHとは一体、どのようなくせなのか、TCHのチェック方法、改善方法などをご紹介していきます。

歯ぎしりをしている人が、ついやってしまいがちな「TCH」がどのようなくせなのかを見ていきましょう。

歯ぎしり対策に!普段からできる噛みぐせの注意点

歯ぎしりの原因は、はっきりと解明されてはいませんが、精神的ストレスを発散するための行動でもあります。また、噛み合わせの異常が関係しているとも考えられています。そして、もう1つ影響しているとされるのが「TCH(Tooth Contacting Habit)」です。

私たちの上下の歯は、なにもしていないときは、口を閉じていても、接触していません。上下の歯が触れ合うのは、会話のときと、食べ物を噛んだり、飲み込んだりするときだけ、それも瞬間的に触れ合うだけなので、接触時間を合計しても、1日で20分にも達しないといわれています[1]。

しかし、安静にしているときでも、上下の歯の一部、もしくは全部を接触させるくせがある人がおり、これをTCH(歯列接触癖)と言います。

TCHの人は、軽く歯と歯を合わせているだけですが、それでもその状態が続けば、顎(あご)の関節が圧迫されたり、口周りの筋肉が緊張したままになったりします。このため、歯のすり減り、ヒビ割れ、ぐらつきの原因になったり、間接的に頭痛、肩こりなどを引き起こしたりするのです。

歯ぎしりをする人は、日中にTCHを起こしていることが多いため、TCHを改善することで、歯ぎしりも軽減する可能性があります。

TCHのチェック方法

TCHは、無意識のうちに行っているくせなので、自分では気づかない人も少なくありません。自分がTCHをしていないか、次の方法でチェックしてみましょう。

唇を閉じてイスなどに座り、まずは全身の力を抜いて、頭を空っぽにします。次に、座ったままで背筋を伸ばし、目を閉じ、以下の項目を確認しましょう。周りの人に質問してもらいながら行うと、より確認しやすいでしょう。

質問(1)上下の歯と歯が接触していますか?

  • ぴったりと噛み合っている
  • 前歯だけ触れている
  • 奥歯だけ触れている
  • まったく触れ合っていない

質問(2)舌はどこに触れていますか?

  • 舌先が上の前歯の裏側に触れている
  • 舌全体が上顎の面にぴったりついている
  • 舌先が下の前歯の裏側についている

質問(3)口を閉じたまま、上下の歯を離した状態にすると、どんな感じがしますか?

  • 違和感がある
  • 違和感がない

質問(4)口を閉じたまま、上下の歯をくっつけてみると、どんな感じがしますか?

  • 違和感がある
  • 違和感がない

【判定結果】

上記の質問(1)〜(4)で、以下の回答を1つでも選択している方は、TCHを持っている疑いがあります。

(ただし、舌の位置には個人差があるので、質問(2)だけでは判定できません)

質問(1)の回答:

ぴったりと噛み合っている、前歯だけ触れている、奥歯だけ触れている

質問(2)の回答:

舌全体が上顎の面にぴったりついている、舌先が下の前歯の裏側についている

質問(3)の回答:

違和感がある

質問(4)の回答:

違和感がない

※これらのチェック方法は、あくまで目安です。

TCHの改善方法

TCHを改善するには、自分がTCHを行っていると自覚し、意識していくことが重要です。TCHは、何かに集中しているときに起こりがちです。パソコンやテレビの隅など、自分がよく使うものの目に入りやすい場所に、目印になるシールやメモを貼っておきましょう。

そして、その目印に気づくたびに、「唇を閉じて上下の歯を離し、頬の筋肉の力を抜く」ということを繰り返します。続けていると、徐々に歯が接触している時間が短くなっていきます。

参考文献

  1. [1]齋藤博. “TCHとは?” 次世代の顎関節治療を考える会. http://tmd-kino.com/gakukansestsushou.html(参照2017-08-08)

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