風邪

特効薬はない?風邪の治療と薬物療法の目的

更新日:2016/12/15

吉田啓先生

この記事の監修ドクター

ひらくクリニック 院長

吉田啓先生

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発熱や鼻水、のどの痛みなど、さまざまな症状をきたす風邪。早く治したいものですが、風邪の治療法とはどのようなものでしょうか。ドクター監修のもと、治療のポイントと風邪薬による薬物療法の目的について解説していきます。

風邪の治療と薬物療法の目的について解説します。

風邪(普通感冒)の原因ウイルスに直接効く薬はない

現在、風邪(普通感冒)の原因ウイルスに効く薬は存在していません。かぜ症候群の中でウイルスに直接作用する薬があるのは、インフルエンザのみです。そのため、風邪をひいてしまったときは、なるべく早く治るよう、安静を保ち、保湿し、栄養をとることが大切です。

薬物療法は症状緩和のため

医師が処方する薬も市販の風邪薬も、ウイルス自体に効果を発揮するのではなく、「風邪による諸症状を緩和するため」に使用されます。症状に応じて解熱鎮痛薬や抗ヒスタミン薬、鎮咳薬などを服用しますが、それらの目的は症状をやわらげることです。ただし、細菌感染による風邪の場合は、細菌に直接作用する抗生物質が投与されることがあります。

薬物療法を行う以上、副作用の可能性も考慮しなくてはなりません。市販薬を使用する場合は「市販の風邪薬を使う際の選び方と注意点」を参考にしてください。心臓や肺に持病がある方や高齢の方は、医療機関で薬を処方してもらいましょう。

治療の基本は安静、保湿、栄養

風邪の治療には「安静」「保湿」「栄養」の3つが重要です。

安静

まずは安静にして、ゆっくり休養をとることが大切です。布団のなかに1日中いなくてはいけない訳ではありません。軽く読書をする、居間でテレビを見るなど、体力温存し、免疫力を高めましょう。

保湿

特に冬場は部屋の温度調整に気をつけましょう。部屋全体を暖かく、適温にすることがポイントです。部屋の温度が低い状態で、コタツに入って手足だけ暖めるのはよくありません。湿度にも注意し必要時は加湿をしてください。

また、体を冷やさないよう、汗をかいたらこまめに着替えるようにしましょう。汗をかいたままの衣服を着ていると、汗が蒸発する際に体の熱が奪われるため、冷えの原因になります。

栄養

良質なタンパク質やビタミンなど、栄養価の高い食事を心がけましょう。風邪をひいているときは、胃腸の働きが悪くなっていることが多いです。無理してたくさん食べるのではなく、消化がよく、栄養バランスのとれた食事を3食きちんと摂るようにしましょう。発熱によって汗をかくため、水分補給はしっかりと行い、脱水にも注意してください。

前述したように、風邪の原因が細菌である場合、抗菌薬で治療することがありますが、直接効く薬がないウイルス性の風邪では上記の安静、保湿、栄養がなにより重要になります。安静にし、水分と栄養をしっかりとっていれば、1週間ほどで自然治癒することがほとんどです。

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