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子供によく見られる水いぼの原因と感染経路

更新日:2017.12.07
公開日:2016.03.23
ドクター画像
この記事の監修者
やなぎまち皮フ科クリニック 院長 大澤一弘

水いぼは、軟属腫ウイルスが原因であり、皮膚に直接ウイルスが触れることによって感染します。水いぼのでき方や広がり方、感染しないために注意すべきこと、主な治療法などをドクター監修の記事で解説します。

ここでは、水いぼができる原因や感染について詳しく見てみましょう。

水いぼ(伝染性軟属腫)の発症原因とは

水いぼは、皮膚がポックスウイルス科の軟属腫ウイルス(MCV)に感染することによって発生します。免疫が成立していない、幼稚園児から小学校低学年によく見られる皮膚の病気です。成長とともに免疫を獲得し、半年から2年程度で自然治癒します。

皮膚表面に微小なキズがあるところに、軟属腫ウイルスが接触して感染します。感染すると、皮膚の真皮の細胞が風船のように膨らみ、膨らんだ状態で細胞分裂を繰り返して増殖し、隆起して、いぼとして目に見えるようになります。感染してから、いぼとして現れるまでに、数週間から数か月程度の長い潜伏期間があります。

水いぼはポックスウイルスとの接触でうつる

水いぼのブツブツの中身は、粥状の物質です。ウイルスに感染し、変性した細胞の塊で、ウイルス自身も含まれています。なので、患部を掻きこわして中身を出してしまうと、ウイルスの感染源になるので注意が必要です。患部が直接、皮膚に触れた場合だけでなく、ウイルスが付着した物に触れて感染する場合もあります。

掻きむしりで症状が広がるおそれも

水いぼの内容物を出してしまうと、ウイルスが周囲の皮膚に広がります。そのため、皮膚どうしが擦れやすい部位は水いぼが多発してしまいます。また、患部を掻くと手指にウイルスが付着し、その手指が触れたほかの部位にも広がってしまいます。ひどいときには、全身に100個以上の水いぼができてしまうことも珍しくありません。

水いぼの周囲の皮膚が乾燥していたり、掻きこわしたりしてバリア機能が低下していると、皮膚にウイルスが入り込みやすくなります。乾燥肌やアトピー性皮膚炎の方が、症状が悪化しやすく、治りにくいのはこのためです。

感染経路になりやすいプールや運動では対策を

水いぼは、ウイルスの接触によって感染します。皮膚どうしの直接的な接触だけでなく、ウイルスが付着した物にも注意しましょう。水いぼがプールで感染しやすいのは、露出した肌と肌が直接触れたり、ビート板などの用具を共用する機会が多いからです。

また、レスリングや柔道、相撲などといった、肌が直接触れるスポーツも、水いぼに感染するリスクがあります。ですが、水いぼのウイルスの感染力は強くないため、用具の共用を避けて、皮膚や用具を清潔にすることで感染を防ぐことができます。

水いぼの感染について詳しくは『水いぼの感染におけるプール遊びの注意点』をご覧ください。

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