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脇の下がかゆいのは何が原因?汗・湿疹などによる痒みの対処法

更新日:2018.01.30
公開日:2016.03.28
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

「脇がかゆい!」と思っていても、人目が気になり掻くことができないという経験はありませんか?とくにわき汗が発生した際にかゆくなる人が多いようですが、その他にも原因はあるのでしょうか?脇のかゆみの原因についてドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

脇(ワキ)がかゆくなる原因について解説します。

脇の下がかゆくなる原因

かゆみの原因には、汗や乾燥、物理的な刺激、アレルギー、雑菌の繁殖などが挙げられます。とくにワキは、腕と上肢に挟まれて摩擦が多いうえ、蒸れやすく細菌が繁殖しやすい部分であるため、かゆみが生じやすいです。かゆみは、皮膚と一部の粘膜だけにある感覚で、皮膚に存在する肥満細胞から分泌される「ヒスタミン」という物質が大きく関係しています。掻くことによりヒスタミンの分泌が増し、さらにかゆみが増すという悪循環に陥ります。

かゆみがでたときは、つい手で掻いてしまいますが、皮膚の炎症や黒ずみの原因にもなるため、かゆみが出にくいようにケアすることが大切です。

脇の下がかゆいときの対処法

ワキがかゆくなる原因別に、対処法を見てみましょう。

ワキは、汗腺が集まっているため汗が出やすい部位です。ワキ汗を放置すると肌環境がアルカリ性に傾き、肌荒れや雑菌の繁殖が生じ、かゆみの原因になります。そのような状態を防ぐには、ワキ汗をこまめに拭きとり、熱がこもらないよう風の通りやすい服を着るなどの対策が必要です。

乾燥

汗をかいた後にそのままにしておくと、その汗が蒸発するときに皮膚表面の水分を奪い、肌が乾燥します。肌のバリア機能が低下し、さらに、外部からの刺激が重なるとかゆみが生じます。また、乾燥した肌は皮脂を過剰に分泌し肌を守ろうとします。その過剰な皮脂が毛穴をつまらせ、かゆみが生じます。肌が乾燥しないよう、こまめな保湿でケアすることが大切です。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、アレルギー体質の人や肌のバリア機能が弱い人に多く見られます。そのため、汗による刺激や乾燥によって、かゆみがひどくなる傾向があります。ステロイド外用薬や免疫抑制外用薬などでかゆみを抑える方法がありますので、かかりつけの皮膚科医に相談して処方してもらうとよいでしょう。

カミソリ負け

ワキ毛をカミソリで処理すると、皮膚の表面が傷つき、乾燥、雑菌の繁殖、炎症などが起こりやすくなり、かゆみが生じます。金属アレルギーの人は、それが原因でかゆみが起きる場合もあります。できるだけカミソリでの処理は行わないようにするのがよいですが、使用する場合には、使用前後に丁寧に保湿する・冷やすなどで乾燥や炎症を起こさないようにしましょう。

制汗剤

制汗剤がかゆみの原因となっている場合もあります。制汗剤は、汗腺にフタをすることで汗を抑えるため、肌にとって大きな負担となることがあります。毛穴を塞ぐため、老廃物の排泄が妨げられ、においがきつくなることも少なくありません。使用はどうしても必要なときだけにとどめ、多用は避けましょう。

マラセチア菌

マラセチアは、皮膚に常在するカビ(真菌)の一種です。肌がすこやかな状態であれば、特に悪い影響はありません。しかし、汗や蒸れによって肌の状態が悪化すると、異常繁殖して猛烈なかゆみを引き起こします。かゆみや赤みだけでなく、肌が荒れて皮膚がはがれてしまう脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)となることもあります。皮膚科での治療のほか、抗真菌剤の入った石けんで洗うなどのセルフケアでも対策がとれます。

人前で掻くことのできないワキのかゆみは非常に不快なものです。かゆみを引き起こす原因をできるだけなくし、清潔なワキを保つように心がけましょう。

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