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気になる二の腕の赤いブツブツ…原因と対処法は?

更新日:2016.12.09
公開日:2016.04.20
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この記事の監修者
広尾プライム皮膚科 医師 谷祐子

二の腕の赤いブツブツができることがありますが、どういった病気なのでしょうか。ニキビに似て見えますが、まったくの別物です。二の腕にできた赤いブツブツの原因と対処法について、確認してみましょう。

二の腕の赤いブツブツの原因と対策についてご紹介します。

なぜ二の腕に赤いブツブツができるの

二の腕や肩を中心にできる赤いブツブツは、医学的に、毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)もしくは、毛孔性角化症という皮膚病になります。原因は、肌のターンオーバーが正常におこなわれていないため。古い角質が毛穴に詰まってしまうことで、ブツブツになってしまいます。さらに、毛穴が角質に溜まると、炎症を起こし、ブツブツが赤くなってしまうこともあります。

見た目はニキビに似ていても全くの別物

二の腕のブツブツは、ニキビのように赤くなるという点だけでなく、毛穴にものがつまるという点まで酷似しています。しかし、ニキビとはまったくの別物です。二の腕にできる毛孔性苔癬は、毛穴に古い細胞である角質が溜まることによって、見た目が盛り上がるというもの。一方のニキビは、毛穴につまってしまった皮脂を糧に、アクネ菌が繁殖することで炎症を起こすもの。根本は全く異なる皮膚病なのです。そのため、毛孔性苔癬は、ニキビと違って皮脂の分泌が多い場所にできるわけではありませんし、痛みやかゆみがともなわないことも多くあります。

詳しくは『二の腕のブツブツ!毛孔性苔癬(毛孔性角化症)ってニキビとは違うの?』をご覧ください。

年齢を重ねるにつれて治る傾向にある

毛孔性苔癬の原因は明確にはされていませんが、遺伝的要素が強いといわれている病気です。遺伝以外でも、肥満や敏感肌の傾向がある場合は、毛孔性苔癬を発症する可能性があります。

毛孔性苔癬の発症率を年齢別で見ると、10代では、半数近くが発症しているといわれているものの、20代や30代になると発症率はどんどん下がっていく傾向にあります。さらに、年齢を重ねるに連れて、自然に治る傾向が高い病気です。気がついたらいつの間にか治っていたというケースもあります。

自然治癒まで待てない!早く治したいときは

毛孔性苔癬は、自然に治る可能性があるというものの、治るまで待てないという場合もあるでしょう。毛孔性苔癬を早く治す方法としては、自宅で尿素配合の市販薬を使ったケア、クリニックでの治療が考えられます。クリニックでの主な治療法は、レーザー治療とダーマローラーを使用した治療です。

毛孔性苔癬のレーザー治療

レーザー治療は、レーザーを用いて、皮膚の深部である真皮に働きかけ、真皮自体を新しい細胞に変える治療です。

ダーマローラーの治療

ダーマローラーは、数百本の針がついたローラを肌の上から転がすことで、肌の活性化を促すという治療法です。

詳しくは『毛孔性苔癬(毛孔性角化症)の治療|ダーマローラーとは』をご覧ください。

赤いブツブツは炎症が起きている状態です。掻いたりせずに自然治癒を待つか、気になる場合はクリニックへの受診をおすすめします。

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