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肌の老化によるくすみは糖化が原因|糖化を予防する対策

更新日:2018.05.15
公開日:2016.04.19
ドクター画像
この記事の監修者
マブチメディカルクリニック 院長 馬渕知子

「糖化」とはタンパク質と糖分が結びつき、AGEs(糖化最終生成物)という老化物質が生成されることです。糖化は肌をはじめ全身の老化現象にも関係しています。糖化のメカニズムと予防法について、ドクター監修の記事で解説します。

肌をくすませ、老化させる「糖化」という現象について解説します。

肌老化の原因となる糖化とは

糖化とは、過剰な糖分が体内のタンパク質と結びつき、AGEs(糖化最終生成物)という老化物質が生成されることを言います。料理中、パンケーキなどが焦げて茶色になること(メイラード反応)が体で起こっているというイメージです。肌で糖化反応が起こった場合、コラーゲンや角質は同じように黄褐色に変えられてしまい、「くすみ」となります。

糖化反応は「くすみ」を起こすだけではありません。コラーゲンの線維は架橋(かきょう)という状態で絡み合い、弾力を保っています。ところが、過剰な糖分がコラーゲンと結びつくと、弾力を失った状態の架橋(老化架橋)を作り出し、硬化して本来のはたらきを失ってしまいます。

また、糖化は肌だけではなく内臓や血管でも起こり、動脈硬化や骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、白内障などの病気の原因ともいわれています。糖化は老化を病的にも進行させます。そのうえ、生成されたAGEsを分解することは難しいため、糖化は予防が重要です。

シミにしわ、肌の弾力低下によるたるみなど糖化による症状

糖化によってあらわれる肌老化の症状には、まず、肌が黄色くくすんでしまうことがあげられます。黄色の「くすみ」は、まさに肌が焦げた状態です。そして、表皮に糖化したタンパク質が溜まってしまうと、ターンオーバーを妨げてしまいます。その結果、「シミ」ができやすくなる、肌のごわつきや乾燥などの症状があらわれます。

また、肌の真皮では、コラーゲンに老化架橋ができて固まってしまうことで肌の弾力が失われ、ハリの低下やたるみ、「シワ」などの老化現象が発生します。

糖化とがんの関係

これほどおそろしい糖化現象ですが、もっとも注目したい点は「がん」との関係です。実は、体が糖化しているとがん細胞を退治する機能が体からなくなってしまうといわれています。糖化は美容だけに限らず健康を脅かすリスクがあるということです。

では、どのような対策が必要なのでしょうか?次から見ていきましょう。

食べ物で糖化を予防する対策

肌を糖化から守るには、血糖値の急激な上昇のくりかえしや慢性的な高血糖状態を避けることが必要です。そのためには、糖分の摂り過ぎに気をつけるのはもちろんですが、早食いをせず、ゆっくりと食事をとると血糖値の急激な上昇を抑えることができます。

また、食物繊維が豊富な食品を先に食べたり、血糖値が上がりにくい低GI食品をとり入れたりすることも効果的です。さらに、血糖の上昇を穏やかにしてAGEsを作りにくくしてくれる酢や、グレープフルーツなどのかんきつ類をとり入れるのもよいでしょう。

調理法を改善する

同じ食品でも調理方法によってAGEsの値は変わります。一般に高温調理を長時間行うほど、AGEsの量が増加しますので、生や蒸すといった調理法がおすすめです。

食べる順番で血糖値を上げない

先にもあげたように、食べ物の中には血糖値が上がりやすい食べ物と上がりにくい食べ物があります。血糖値が上がりにくい食べ物は低GI食品といわれていますが、これに強くこだわらなくても

  1. 野菜・果物
  2. 肉・魚
  3. ご飯やパン

の順番に食事をすると血糖値が上がりにくいといわれています。

糖化を防ぐ食品をとる

糖化を防ぐといわれる

  • カモミールなどのハーブ
  • お茶類
  • 米ぬか

の摂取もおすすめです。

スキンケアで糖化を予防する対策

糖化ケアに着目した化粧品でケアを行っていくことによっても糖化から肌を守ることができます。

くすみを感じたらスキンケア方法と化粧品を見直す

糖化による「くすみ」を意識したら、スキンケアを行う化粧品にはブルーベーリーエキスやヨモギエキスが配合されたものを選び、紫外線対策を欠かさず行いましょう。

※糖質ケアに着目したスキンケアについては、『アンチエイジング化粧品とは?選び方のポイント』をご覧ください。

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