ADHD

ADHDの主症状(2)不注意

更新日:2016/12/09 公開日:2016/05/20

ヘルスケア大学参画ドクター

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ADHD」の主な症状のひとつである「不注意」とは、どのような状態を言うのでしょうか。不注意の具体的な症状と、不注意によって日常生活にどんな影響があるのかを、ドクター監修の記事にて詳しくお伝えします。

「ADHD」の症状である「不注意」について、以下で解説します。

ADHDの不注意の症状とは

不注意とは注意が足りないことで、ADHDの場合はその症状が顕著に現れます。ひとつのことに集中することが難しく、集中したと思ってもすぐほかのことに気をとられてしまいます。また、忘れっぽいのも特徴です。

どんなことが苦手なの?

不注意のために、以下のようなことが苦手になります。

集中力が必要な勉強は苦手

授業に集中できない、集中力が必要な宿題をやりたがらない、もしくは宿題がでていること自体を忘れてしまうことがあり、学力にも影響が及びます。また、出された課題を最後までやり遂げる、漢字などを毎日コツコツくり返して覚える、といったことも苦手です。

さらに、細かな部分に注意を払うことが苦手なため、単純な計算ミスをしたり、文章中の字が抜けたり、問題文を最後まで読まずに答えてミスしてしまうこともあります。

遊びや余暇活動を集中して続けることが苦手

勉強だけでなく、遊んでいるときも最後まで集中力が続かず、途中で投げだしてしまうことも多く見られます。また、周りのちょっとしたことに意識が向きやすく、今やっていることを忘れたり、友達とゲームをしていても自分の順番を忘れたりすることがあります。

意識や行動の切り替えが苦手

自分が好きなことや興味のあることには、集中しすぎてしまうこともあります。いったん集中すると、やめるように言われても中断できない、話しかられても気づかないなど、切り替えが難しいこともADHDの特徴です。

順序立てて行うことが苦手

計画に沿って手際よく行うことが難しく、計画を立てること自体も苦手です。課題を終わらせるために、どのような手順で進めたらいいかわからない、といったことも起こります。また、意識が向くまま多くのことに手を出し、どれも途中で投げ出してしまったり、優先順位がつけられず手一杯になったりすることもあるでしょう。

相手の話をしっかり聞くのが苦手

他の人が直接話しかけているのに、聞いていないように見えることがあります。話している相手から注意がそれる、違うことを考えてボーッとしている、話している最中にまったく違う話を始める、などの言動がみられます。

「忘れない」「なくさない」が苦手

物をどこに置いたかの意識が薄く、自分の持ち物の管理が苦手です。忘れ物が異常に多かったり、よく物をなくしたりします。

忘れやすいのは物に限ったことではなく、習い事に行く日時や、友達との約束を忘れてしまうこともあります。

整理整頓が苦手

物を分類したり、順番に片付けたり、使った物を元に戻す、といったことが苦手で、部屋や机の周りが散らかりがちになります。

以上のような状態が家だけでなく、学校でも顕著な場合は、ADHDの不注意によるのかもしれません。思い当たることがある場合は、医療機関を受診してください。受診前に、学校医や養護教諭、スクールカウンセラーなどに相談するとよいでしょう。

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