ADHD

ADHDの症状の現れ方による分類

更新日:2016/12/09 公開日:2016/05/20

ヘルスケア大学参画ドクター

この記事の監修ドクター

ヘルスケア大学参画ドクター

ADHD」には、不注意の症状が強い「不注意優勢型」、多動性・衝動性が強い「多動・衝動性優勢型」、また、両方が見られる「混合型」があります。ADHDの症状の現れ方によるこれらの分類について、ドクター監修の記事にて詳しくお伝えします。

「ADHD」は、不注意、多動性、衝動性の3症状を主とする発達障害のひとつです。3つの症状のうち、どの症状が強く現れるかによって3つのタイプに分類されます。

ADHDの3つの分類とは

ADHDの症状の現れ方は、子供によって異なりますが、大きく3つに分類することができます。

  • 不注意優勢型…不注意の症状が目立つ
  • 多動・衝動性優勢型…多動性と衝動性の症状が顕著
  • 混合型…不注意、多動性、衝動性のすべての症状がみられる

それぞれどんな特徴があるのか、以下で解説します。

不注意優勢型ADHDの特徴

集中力が続かないのが大きな特徴です。気が散りやすく、授業に集中できない、また、一人で遊んでいるときや友達とゲームをしているときも、途中で投げだしてしまうケースが多くみられます。その他には、以下のような特徴があります。

  • 集中力が必要な宿題や、時間を要する課題が苦手
  • 細かい部分に注意を払うことが苦手で、テストでは問題文をよく読まずにケアレスミスをしがち
  • 忘れ物が多く、物をなくしやすい。生理整頓が苦手
  • 待ち合わせの時間や約束を忘れやすい
  • 直接話しかけられているのに、ボーッとして相手の話を聞いていないように見える

多動・衝動性優勢型ADHDの特徴

常に動き回ったり、体をもじもじさせたりする多動性と、考える前に行動や発言をしてしまう衝動性の症状が特徴。以下のような言動が多くみられます。

  • 授業中にじっと座っていられず、歩き回ってしまう
  • 席に座っていることができても、常にそわそわ、もじもじと体を動かしてしまう
  • 話しだすと止まらず、大声で一方的にしゃべったり、人の会話に割って入ったりしがち
  • 結果を考えずに思いついたまま行動したり、口にだしたりする
  • 順番を待たずに列に割り込んでしまう
  • 人が持っている物を「貸して」「見せて」など言わずに取ってしまう

本人に悪気はないのですが、衝動的に人を叩いてしまったりすることもあり、周囲とトラブルになることも多くなります。

混合型ADHDの特徴

不注意優勢型と、多動・衝動性優勢型の両方の特徴を持ちます。多くの特徴的な症状が現れるため、早期発見しやすいのが混合型の特徴です。しかし、症状の現れ方には個人差があり、ADHDと同じ発達障害である「自閉症スペクトラム(アスペルガー障害)」と区別しにくい面もあります。

詳しくは、『ADHDとアスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)の違い 』をご覧ください。

3つのタイプのうち、就学前後の子供には、多動・衝動性優勢型や混合型が多く見られます。年齢が上がるにつれて徐々に多動性と衝動性の特徴は治まり、不注意優勢型の割合が高くなります。また、女子は男子に比べて不注意優勢型が多く、多動性や衝動性が現れたとしても攻撃的な行動が少ないため、ADHDが見つかりにくいといった傾向もあります。

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