甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症の症状

更新日:2016/12/16 公開日:2016/06/28

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甲状腺機能低下症は、女性に多い病気で、10〜20人の1人に見られるといわれています。でも、甲状腺機能低下症になると、具体的にはどんな症状が現れるのでしょうか?今回は、その症状について、ドクター監修の元お話していきます。

甲状腺機能低下症の症状を見ていきましょう。

甲状腺機能低下症がもたらす症状とは

甲状腺機能低下症は、甲状腺の働きが低下して、「甲状腺ホルモン」が不足している状態のことです。甲状腺ホルモンは、全身の臓器や細胞の働きを活発にするホルモンで、新陳代謝を盛んにしたり、脳を活性化したり、体の成長・発育を促進したりします。このため、甲状腺ホルモンが不足すると、ホルモンによって活性化されていた各臓器の働きや細胞の代謝が落ち、心身にさまざまな不調が現れるようになるのです。

だるい、やる気が出ない

甲状腺機能低下症の人に多く見られる症状のひとつが、体が重い、だるい、疲れやすいといった症状です。また、脳や神経の活動も鈍くなり、やる気がなくなったり、集中力や記憶力が低下したり、すぐに居眠りしたりするようになることもあります。

皮膚がカサカサになる

皮膚からうるおいが失われ、乾燥してカサカサになったり、粉がふいたようになったりします。また、貧血が加わると、皮膚が青白くなることもあります。

寒がりになる、むくむ

熱を生み出しにくくなるので、寒さに弱くなったり、汗をかきにくくなったりします。また、その結果、体内に余分な水分がたまり、むくみやすくもなります。このむくみは、指で押しても、へこんだくぼみが残らないのが特徴で、「粘液水腫」と呼ばれます。

体重増加・便秘

胃腸の働きが低下して、食欲が落ちますが、代謝が悪くなって消費カロリーが減るため、太りやすくなります。また、腸の働きの低下が便秘を招くこともあります。

月経や妊娠などの異常

女性では、月経の量が多くなったり、月経が長引いたり、排卵がなくなったりすることがあります。これらは、不妊症の原因にもなります。また、治療しないでいると、妊娠しても、流産しやすくなる人もいます。

老化現象と勘違いする人も多い

このように、甲状腺機能低下症の症状は、多岐に及びますが、人によって現れる症状はさまざまで、しかも、ゆっくりと進行していきます。このため、特に中高年の人の場合は、病気ではなく、老化現象によるものだと勘違いしてしまうこともめずらしくありません。

甲状腺機能低下症の疑いがある場合の対策

甲状腺機能低下症を長い間そのままにしていると、全身にむくみが生じたり、心臓の周りに水が溜まって心機能が低下したりすることがあるので、腎臓や肝臓、心臓の病気と間違えられることがあります。

また、やる気がなくなったり、すぐに眠くなったり、記憶力が低下したりすることもあるので、うつ病や更年期障害、高齢者に至っては、認知症と誤解されることもあります。

こういった間違いを防いで、甲状腺機能低下症を早期発見・早期治療するためには、疑わしい症状が現れた際に、きちんと「ホルモン検査」を受けることが大切です。ホルモン検査は、血中のホルモン量を測定する検査なので、採血をするだけで済みます。

また、「汗が減る」というのは、甲状腺機能低下症の特徴的なサインとされているので、急に汗をかかなくなり、さらに、だるさもともなう場合は注意が必要です。

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