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毛嚢炎になってしまったときの治療とは?

更新日:2017.10.04
公開日:2016.06.21
ドクター画像
この記事の監修者
赤坂ビューティークリニック 院長 青山秀和

毛嚢炎(もうのうえん)にはさまざまな症状があり、治療においては症状の程度に合わせて対応することが大切です。ここでは、毛嚢炎の主な治療法のほか、予防にも役立つ治療中のケア方法について、ドクター監修のもと解説します。

ヒゲやムダ毛を処理したときなどに、毛穴の奥にある毛包に細菌が入り込んで起こる炎症の毛嚢炎(もうのうえん)。毛嚢炎の治療には、症状に合わせた方法をとることが大切です。毛嚢炎の治療法と予防にも役立つケア方法についてお伝えします。

毛嚢炎の治療方法とは?

ブツブツの数が少なく、痛みやかゆみ、赤みなどもない場合は、治療をしなくても自然に治ることがほとんどです。あまり気にし過ぎず様子を見てみましょう。

塩素処理を十分に行っていない温水浴槽(ホットバス)などに入り、緑膿菌に感染したことが原因で起こる温浴毛包炎(または温浴皮膚炎)も、およそ1週間以内に治ることが多いため、治療の必要はありません。ただし、再発を防ぐために、温水浴槽内は十分な塩素消毒をすることが大切です。

症状が重かったり再発をくりかえす場合は、膿のサンプルを採取して菌の培養検査を行い、検査結果によって適した抗生物質が処方されます。場合によっては、ヒゲ剃りなどをしばらく中断する必要も出てきます。

毛嚢炎の治療に使う薬とは

痛みがある場合や次々とブツブツができて患部が広範囲になる場合は、抗菌薬やステロイド配合の軟膏、抗真菌薬などでの治療が必要となります。ただし、ステロイド剤には肌の免疫を抑制する作用があるため、過剰に使用すると逆に雑菌に感染しやすくなり、症状の悪化を招く可能性があります。ステロイド剤を処方された際には、決められた用法・用量を必ず守りましょう。

重症化して膿が溜まってしまったときは、外科的手術により患部を切開して膿を出すこともあります。

予防にも効果的なケア方法

それでは、毛嚢炎の予防にも役立つ、治療中に心がけたい患部のケア方法を見ていきましょう。

肌を清潔に保つ

汗をかいたら洗うこと(洗顔やシャワー)を心がけ、常に肌を清潔に保ちましょう。肌着など、身に付けるものもこまめに洗濯しすることが大切です。寝具類は天日干しを行い、洗えるものはまめに洗濯して清潔を保ちましょう。

間違ったケア方法に注意する

ブツブツを無理につぶすと膿んでしまうことがあります。自分でつぶしたり、不必要に触ることのないよう注意しましょう。また、清潔を心がけるあまり、肌を洗いすぎてしまうこともよくありません。洗うときはゴシゴシこすらず、できるだけ優しく手洗いしてください。洗浄と同時に保湿も大切です。洗った後は常に保湿ケアを忘れないようにしましょう。

生活習慣を改善する

免疫力の低下は毛嚢炎の発症や悪化を招く要因となるので、生活習慣を整えることもケア・予防のポイントとなります。免疫力は、バランスのよい食事や十分な睡眠、適度な運動、ストレス発散など、生活のちょっとした工夫や心がけでも高めることができます。

できるだけ肌を傷めないようムダ毛を処理する

ムダ毛を自己処理するときは、毛抜きよりも手動カミソリ、手動カミソリよりも電動シェーバーが肌トラブルを起こしにくいです。手動カミソリで剃る場合は、毛の流れに逆らわず、優しく剃るよう心がけましょう。毛の流れと逆方向に剃る方が除毛されやすいことがありますが、この方法は肌を傷つけやすく、毛嚢炎のリスクを高めるためおすすめできません。また、錆びた刃もトラブルの元となるので、シェーバーの刃はこまめに替えましょう。

サロンやクリニックでの脱毛でも、毛嚢炎のリスクはあります。どのような方法にせよ、除毛・脱毛した後の肌ケアには特に注意しましょう。

毛嚢炎は除毛・脱毛後に特に起こりやすいので、除毛や脱毛をした場合はいつも以上に清潔と保湿を心がけ、外に出るときは紫外線対策も忘れないようにしてください。除毛・脱毛後は肌が敏感になっているので、洗うときは洗浄剤もマイルドなものを選ぶことをおすすめします。

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