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ハンノキ花粉症を起こしやすい時期は

更新日:2018.04.20
公開日:2016.08.25
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この記事の監修者
センター北ひまわり耳鼻咽喉科 院長 勝野雅弘

ハンノキの花粉が原因で花粉症の症状が現れる人は、いつ頃気をつければよいのでしょう?ハンノキの花粉が飛散する時期や、間違えやすい花粉の飛散時期、ハンノキ花粉症の人が注意すべき点など、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

ハンノキ花粉症を起こしやすい時期について解説します。

ハンノキ花粉が飛散する時期

ハンノキはブナ目カバノキ科に所属する落葉樹で、日本全域に生育しています。湿地、湿原や池、沼のまわりに自生するほか、公園などにも植林されています。特に北海道と北陸には多く分布しています。風によって花粉が広範囲に飛ばされる風媒花(ふうばいか)のため、花粉症の原因となりやすい植物です。

ハンノキの花粉が多く飛ぶのは1月~4月です。花粉症の原因としてもっとも患者数が多いスギ花粉やヒノキ花粉の飛散時期と重なっているため、本当はハンノキが原因であるにもかかわらず、スギやヒノキと勘違いしている人も多くみられます。

ハンノキ以外の植物の花粉飛散時期

もっとも患者数の多いスギの飛散時期は、1月~5月頭までで、もっとも多く飛ぶのは2月~4月です。

ヒノキは3月~5月中旬まで。カモガヤは4月下旬~11月上旬、ハンノキと同じカバノキ科のシラカンバ(シラカバ)は4月~6月上旬です。

ブタクサやヨモギは夏から秋、おもに7月下旬~11月上旬のあいだに飛散します。

ハンノキ花粉の対策法

できるだけ症状を軽く抑えるためには、症状が出る前から予防的に治療をスタートさせることをおすすめします。アレルギー症状が出てしまった場合は、すみやかに医療機関を受診し、投薬などによる治療を受けるようにしましょう。

ハンノキ花粉症の治療法

ハンノキ花粉症の治療は、症状を抑える対症療法がメインとなります。

対症療法には、薬物療法と外科療法があります。

薬物療法では、抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、メディエーター遊離抑制薬などの抗アレルギー薬の内服や点鼻・点眼を組み合わせて、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの諸症状を抑えていきます。鼻づまりが主症状の場合は、血管収縮剤、ステロイド剤(症状が重篤な場合のみ)も使います。

外科療法では、レーザーや外科手術で鼻の粘膜を一部除去することでアレルギーが起きる場所を減らし、症状を緩和します。

花粉を体内に入れない生活を心がける

花粉症による諸症状の緩和には、日々の生活の中で花粉を遠ざけるセルフケアも効果的です。原因となる花粉の種類を見極め的確に防ぐために、まず、どの花粉にアレルギー反応が出るのかを医療機関で診断してもらいましょう。

もっとも有効なのは、花粉に触れないことです。飛散量が多い日にはなるべく外出を控え、窓や戸をきっちりと閉め、室内に花粉を入れないように気をつけましょう。

どうしても外出しなければならない時は、メガネやマスクなどを着用し、花粉が目やのどの粘膜に触れる機会をできるだけ少なくしてください。

羊毛などの毛羽立った素材の服は、花粉が付着しやすいので避けたほうが賢明です。

帰宅時は、家に入る前に、外で髪や服についた花粉を丁寧に払って落としてください。また、帰宅後はすぐにうがい、手洗い、洗顔をして体に付着した花粉を落としましょう。

あたり前ですが、掃除はこまめに行って、花粉除去効果の高い空気清浄機も活用しましょう。

なお、花粉症は粘膜が炎症を起こしている状態なので、粘膜を傷つけるタバコは厳禁です。

花粉が飛散する時期はなにかと憂鬱になりますが、適切な治療と日々のケアで、少しでも快適な毎日が送れるよう、工夫していきましょう。

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