肩こり

肩こりの原因について

更新日:2017/04/25 公開日:2017/04/25

この病気・症状の初診に向いている科
整形外科

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肩こりの症状に長く悩まされている人は珍しくありません。肩こりの不快な症状がどのような原因から生じてくるのか知ることで、改善に役立てられます。肩こりの原因について、ドクター監修の記事で解説します。

長く苦しんでいる肩こりの痛みから解放されれば、日常の生活がもっと快適になるはずです。それぞれの肩こりが少しでも緩和できるよう、肩こりの症状や原因について、お伝えします。

慢性化しやすい肩こり

肩こりは私たちにとって珍しくない症状です。日常的にこの不快な症状を感じている人は多く、特に女性では、全体の12%以上の人が肩こりを自覚しているといわれています。仕事やプライベートでパソコンを使用することが一般的になってきた近年、肩こりが起こる人はますます増えてきています。

人の頭部と腕を合わせると、かなりの重さです。個人差もありますが、人によっては全体重の5分の1を占める場合もあります。この頭部と腕を支えている肩は、その分だけ常に負担がかかっている部位です。

その負担に加え、姿勢や体型、生活習慣など、さまざまな要因が重なると、肩の筋肉が過度に緊張します。そこに乳酸という疲労物質が蓄積していきます。この乳酸は、筋肉を硬化させ、血流を阻害するものです。こうして肩の周辺が血行不良となると、痛みの物質が生産され、肩こりを感じることになります。

さらに、痛みや不快を脳で感知すると、いっそう筋肉が疲労し、乳酸の蓄積を招きます。こうして血行不良や痛みに連鎖し、悪循環へとつながっていきます。つまり、肩こりは慢性化しやすいのです。中には、10年以上の長期にわたって悩まされている人もいます。

肩は体のほかの部分につながっているので、肩こりの痛みが頸部や頭、腕にまで影響することもあります。こうした痛みは、医療機関で「頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)」と呼ばれています。

肩こりの症状とは

溜まった疲労物質の影響で痛みが生じてくる肩こりですが、人によって感じる症状はさまざまです。単に、痛みとして感じるだけでなく、肩に重みがある、こわばる、だるいといった感じ方をする人もいますし、中には、ジンジンするしびれや冷たさを感じる場合もあります。

肩こりにつながる筋肉の緊張は、僧帽筋(そうぼうきん)を中心に発生します。僧帽筋は、首の後ろから肩、背中の表面上にまで広がる筋肉です。このうち、まず肩上部に痛みが生じる場合が少なくありません。何か物体がのっているかのような重さに違和感を覚えることが、多くの肩こりの始まりです。

こういった初期の肩こりが解消せずに進行していくと、次第に痛みの範囲が広がっていきます。肩上部から首や背中へと広い範囲に肩こりの症状が及ぶこともあれば、深い部分の筋肉にまで緊張が生じることもあります。こうなってくると、肩甲骨と脊柱の間に鉄板でも入ったかのようなこわばりや重い痛みに苦しむことにもなりかねません。

また、症状の重い肩こりを放置しておくと、首から頭にまで影響し、頭痛や顔の痛み、吐き気にまで進んでしまう可能性があります。さらには、手のしびれや痛み、腕の上げ下げがしにくいといったことも、肩関節の痛みから進行し得る症状の1つです。

肩こりの原因とは

肩こりは、姿勢や生活習慣など多くの原因が関わっていると考えられています。肩こりの代表的な原因には、以下のようなものがあります。

同じ姿勢でかかる負担

ずっと同じ姿勢を続けていると、同じ筋肉にばかり負担がかかってしまいます。特に、椅子に座った状態で手元を見続けるデスクワークや、ハンドルを握り続ける長時間の運転、横向きに寝転がる読書スタイルなどは、肩の筋肉が疲労しやすい姿勢です。肩こりを防ぐためには、時折、休憩をはさむことを意識しましょう。

運動不足の影響

血行が影響する肩こりは、体の中の血流の状態と無関係ではありません。全身の血液の流れは、心臓の拍動だけでなく、筋肉の動きも影響しています。運動をよくする人は血流がよい傾向にあり、逆に筋力の衰えた運動不足の人は血流が悪くなりやすいのです。したがって、運動の習慣のない人は、肩こりにもなりやすいといえます。

現代に多い眼精疲労

眼精疲労も肩こりの原因となります。小さな文字を読むことはもちろん、会社にも家庭にも普及しているパソコンの使用も、まばたきを減らし、眼精疲労を起こしやすくします。目の周辺の筋肉が緊張し、それが首や肩に波及することで、肩こりへとつながるのです。つい読書やパソコン業務に没頭しそうになっても、定期的に目を休める時間を取ることが大切です。

このほか、肥満や貧血、冷え性といった体型や体質が関係していることもあります。また、肩こりのもととなっている血行不良や筋肉疲労が、生活の中の精神的なストレスに起因している場合もあります。自分の肩こりの原因を見極めたうえで対処するのが、改善への早道です。

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