肩こり

枕が肩こりの原因になる?

更新日:2017/04/30 公開日:2017/04/30

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整形外科

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睡眠中は肩や首が頭の重さから解放される数少ない時間です。しかし、自分に合っていない枕を使っていると、反対に肩こりの原因になってしまうこともあります。ドクター監修の記事で、枕と肩こりの関係について説明します。

枕と肩こりには密接な関係があるといわれています。きちんと自分に合った枕を使わなければ、肩こりをしっかりと解消するのは難しくなることもあるです。では、自分に合った枕とは、いったいどのような枕なのかみていきましょう。

肩こりと枕の関係

私たちの頭は4~6キロほどの重さがあるといわれています。そのため、普段からその重さの分だけ、肩や首に負担がかかっている状態です。つまり、普通の生活を送っているだけでも肩こりの原因になってしまうのです。とはいえ、頭を外すわけにはいかないため、この負担はなくすことはできません。横になっている間だけが、肩や首の負担を軽減することが可能な数少ない時間なのです。しかし、相性の悪い枕を使っていると、普段からたまっている肩や首の疲れをとりきることができず、それどころか余計に負担がかかってしまうこともあるといわれています。

肩こりにいい枕の選び方

自分の体に合った枕を探すには、2つのポイントがあります。それは「適正な高さ」と「フラットな構造」です。

適正な高さ

枕の高さは首や肩の負担を軽減するうえで非常に重要です。しかし、体格には個人差があるため、この高さがいいというような基準となる数字はありません。1人1人に違った適正の高さがあるのです。そのため、市販の枕ではなく、専門家の人に適正な高さを測ってもらったオーダーメイドの枕をつかうとよいでしょう。

フラットな構造

実は寝ているときの首はフラット(まっすぐ)な状態であることが望ましいといわれています。普段生活しているときは、首は緩やかに曲がっている状態なのですが、寝ているときに首が曲がっているより、フラットのほうが、脊柱管を狭窄する様々な前後要素による脊髄の圧迫が解除され脊髄刺激症状が改善されるといわれており、、肩こりがしにくくなるといわれております。フラットといっても床と首が完全に平行になるというわけではなく、やや体の前方にむかって傾斜している状態がいいとされています。

定期的なメンテナンスが必要

仮に自分に合った枕を手に入れることができたとしても、定期的にメンテナンスをする必要があります。体格が変化してしまうことによって適切な高さも変わりますし、枕以外の寝具(ベッド・布団)などによっても、やはり適切な高さは変化していきます。季節によって変わるということもあります。そのため、定期的な高さの調整が必要なのです。オーダーメイドの枕を注文したお店に相談するとよいでしょう。

高さの合わない枕を使った場合

高さの合わない枕を使っていると、頚部の神経が圧迫されてしまいます。頸椎とは首の骨のことです。第一頸椎~第7頸椎まであり、その中に神経が通っています。しかし、高さの合わない枕を使っていると、首がフラットな状態を保つことができず、頸椎、そして神経の圧迫が起きてしまうのです。特に肩や首周りに関わる第三頸椎~第五頸椎、およびそこを通る神経への負担が大きいため、肩がこりやすくなります。

S字状の枕はだめなのか

また、頭から首をS字状に保つ枕もありますが、そちらはどうなのでしょうか。先ほど説明したように、私たちの首は普段少しだけ曲がっています。「生理的弯曲」といって、少しだけ前方凸に曲がっており、これによって首や肩への負担を分散させているのです。そのため、枕もその頭から頚椎にかけてS字をキープすることができるものをよいとされていました。しかし、研究の結果、寝ている間はS字よりもフラットな状態の方がよいということがわかってきました。フラットにすることで頸椎と頸椎の間に余裕を持たせることができ、神経の圧迫状態を解消することができるようになるのです。今ではむしろ、寝ているときのS字が神経の圧迫にもつながるとまでいわれています。

睡眠の際の注意点

凹凸のある枕や中身が偏る枕は推奨されない

高さが合わない枕以外でも、凹凸のある枕や、中身が偏ってしまう枕もあまり推奨されていません。もともと人は、寝ている間に数十回の寝返りをうちます。しかし、寝返りは無意識で行われることであり、姿勢を正す意味合いもある、非常に重要な動きです。しかし、凹凸の枕や中身が偏る枕を使っていると、寝返りを打ちにくくしたり、寝返りを打った際に首がフラットな状態ではなくなってしまうため、あまり適していないのです。

うつぶせで寝るのはだめ

首がフラットな状態であれば、うつぶせになって寝ればよいのではないかと思う方もいるかもしれません。しかし、うつぶせになっていると、首はフラットになったとしても、今度は背骨が曲がってしまい、腹部や骨盤が圧迫につながってしまうのです。そうなると、今度はそれが内臓にまで影響してしまうこともあります。

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