手足口病

大人の手足口病について

更新日:2017/05/16 公開日:2017/03/28

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手足口病は子供がかかる病気というイメージがありますが、実は大人もかかる可能性があります。大人が手足口病にかかったらどうすればいいのでしょうか。ここでは、大人の手足口病の症状などについてドクター監修の記事でお届けします。

手足口病は、発疹や水疱といった症状がでるウイルス性感染病です。主に夏に乳幼児の間で流行することが多いため、子供がかかる病気というイメージが強いです。しかし、手足口病は大人もかかることがあります。まずは、大人の手足口病の症状について詳しくみていきましょう。また、手足口病の治療法や予防法についても説明していきます。

大人の手足口病の症状

大人が手足口病にかかるとどのような症状があらわれるのでしょうか。順にみていきましょう。

水疱(すいほう)

手足口病を発症してしばらくすると手のひらや足の裏に水疱(すいほう)がみられます。

潰瘍(かいよう)

症状が進むと、水疱が潰瘍になってしまうこともあります。これをアフタ化といい、アフタ性口内炎のような状態になります。主に口の天井部分(軟口蓋や硬口蓋)に発生します。

発疹(ほっしん)

症状が中程度まで進むと、手足に発疹がみられます。乳幼児が手足口病にかかっても、発疹の症状が軽いことが多いですが、大人が発症すると重症化することがあります。かゆみや痛みが生じ、とてもつらい状態が1週間から10日ほど続きます。

発熱、全身のだるさ

全身症状である発熱や倦怠感、筋肉痛などの症状が出ることがあります。大人の場合、まれに高熱が出ることもあります。

咽頭(いんとう)の腫れ

咽頭(いんとう)が腫れ、嚥下痛が生じると、食事や水分補給が困難になることもあります。

手足口病にかかったら、仕事は休むべき?

手足口病にかかると、仕事を休まなければいけないのかと考える人もいると思います。結論からいうと、法的には休む義務はありません。手足口病の病因であるエンテロウイルスはどこにでも存在していますが、患者の便や吐物、鼻水などにはたくさんのウイルスが含まれていますので、人にうつす可能性はあります。体調が悪いときには、外出を控え、しっかりと休養を取ることが大切です。

手足口病の治療法

手足口病には、特別な治療法がありません。症状に合わせての対症療法が主となります。ここでは、対症療法や対処法について説明していきます。

水分をとる

口の中に潰瘍が生じるため、水分をとると痛みをともないます。そのため、意識的に水分をとらないと脱水症状に陥ることがあります。少量でいいので、こまめに水分をとるようにしましょう。

抗ヒスタミン剤

乳幼児が手足口病にかかった場合、薬が処方されることはあまりありません。しかし、大人が手足口病にかかると皮膚の炎症が強くおこるため、発疹に痛みやかゆみが生じます。その場合は抗ヒスタミン剤で症状を緩和させます。

整腸剤

手足口病にかかると下痢をともなうことがあります。消化によい食べ物を摂取し、必要があれば整腸剤などの処方がされることもあります。

安静にする

手足口病は時間が経てば治ることがほとんどですので、ゆっくりと休養をとって安静にしているのが望ましいです。大人の手足口病は、子供に比べて症状が強く出ることがあることで知られています。体調が悪ければ必ずかかりつけ医に相談しましょう。

手足口病の予防法

手足口病の患者からは2~4週間ほど便と一緒にウイルスが排泄されます。そのため、患者から感染する可能性が高く、予防する必要があります。

手洗い

手足口病を防ぐ方法は手洗いとうがいが一番です。エンテロウイルスはアルコール消毒がきかないため、石けんと流水での手洗いが大切です。

感染源への接触をさける

感染者の便やよごれものに直接触れないようにしましょう。発病している乳幼児のおむつなどを処理する場合は、使い捨てゴム手袋を使用するなど、感染対策が大切です。これまで、大人の手足口病の症状や治療法・予防法についてご紹介してきました。大人が手足口病にかかることはあまりありませんが、発症してしまうとつらい思いをすることになります。手足口病の疑いを感じたときは、すぐに専門機関を受診しましょう。また、日頃から規則正しい生活を送り、予防につとめましょう。

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