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肌をコゲつかせて老化を招く!「糖化」の正体とは

更新日:2016.12.09
公開日:2013.04.30
ドクター画像
この記事の監修者
ララクリニック 川端愛子

肌の糖化は、エイジングケアで重要視されている「酸化」に続く老化キーワードのひとつ。肌をコゲつかせる糖化とは、一体どんな状態なのでしょう?ここではドクター監修の記事で解説していきます。

「肌が酸化する」という言葉は、最近良く耳にするようになりましたが、同じように肌が「糖化する」ということがあるのはご存知でしょうか?今注目されているこの糖化。一体どのようなものなのでしょうか。

「糖化」は肌コゲをつくる原因となる

糖化という言葉を聞くと、糖、という甘い物のイメージのせいか、酸化に比べると危機感が薄く感じられてします。しかし、パンを焼いたとき、表面が茶色く、固くなってしまうときがあります。一般的にこれを「コゲる」といいますが、このコゲこそが、実は糖化の正体なので、実はとても恐ろしい現象なのです。

パンには小麦粉や卵、牛乳などが含まれますが、これらに含まれる糖質とたんぱく質が加熱され、劣化したたんぱく質が表面に出ることでコゲという現象がおきるのですが、これと同じことが体内でも行われているのです。

肌の糖化の怖いところは、もともと透明なコラーゲン、ケラチンといった角質が、黄色や茶褐色に変化してしまうということです。ですから、肌の糖化とか、まさに、パンが茶色くコゲるように、肌の色の変化がおこり、徐々に肌がくすみ、老化していくということです。まさに言葉通り、肌がコゲてしまうというわけです。

大切なのは、身体を抗糖化させること

しかし、糖化が恐ろしいからといって、糖を摂取しないのはNGです。糖質は身体のエネルギーを作りますから、糖質なしでは頭も身体も働かないのです。

ほとんどがたんぱく質でできている人間は、糖を摂取すると体温で熱せられ、体内のあちこちで糖化現象が起きます。そして、この糖化現象によって、AGEs(エージーイー)と呼ばれる劣化したたんぱく質ができるのですが、実は問題なのは、この劣化したたんぱく質が体内に溜まってしまうことで、さまざまなトラブルを引き起こすことなのです。

糖化の進行のレベルには、個人差があるといわれていますが、それは、このAGEsが溜まるスピードが大きく関係しているのです。

ですから大事なのは、糖の摂取をやめて糖化現象そのものを起こらないようにすることではなく、このAGEsを溜めない身体をつくることなのです。つまり、肌コゲを防ぐにも、糖化に強い身体をつくるために、身体を「抗糖化」させることがキーとなるのです。

身体を抗糖化させるためには

AGEsの溜まり具合は、血糖値と密接に関わっています。血糖値が高い状態が続くと、体内に糖質が多すぎる環境になります。それが、AGEsの発生を高めてしまうのです。

それを防ぐためには、まず食事を見直してみましょう。

食品によって、血糖値を急激にあげてしまう食品と、そうでない食品があり、同じ炭水化物でも、たとえばそばは上昇しにくいですが、白米が上昇しやすいという結果が出ています。また、食べ物そのものにもAGEsが入っているのですが、肉類は多く、野菜は少なめといった傾向があります。ですが、大事なのは、白米や肉類を食べないことではありません。大切なのは、あくまでバランスです。

そして、食べる順番にひと工夫加えてあげることがポイントです。食べるときは、まず野菜を最初に食べて、肉やご飯はあとにするだけで、血糖値に上昇を抑えられることができるため、糖化を防ぐことができるのです。

糖化を恐れるあまり、肉やご飯を控えるような偏食は、かえって身体によくない影響を及ぼすので、そこだけは気をつけるようにしましょう。

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