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不妊の鍼灸・針治療の内容と効果

更新日:2016.12.09
公開日:2014.09.01
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この記事の監修者
医療法人聖光園 細野診療所 院長 細野孝郎

鍼灸や針による不妊治療で良い結果が得られたケースが多数報告されています。不妊治療の現状から鍼灸・針でのアプローチ方法とその効果について、ドクター監修の記事で解説します。

不妊の鍼灸・針治療の内容と効果

昨今では、不妊に悩むカップルは7組に1組と言われています。一般的には、年齢が35歳以上で避妊をしていないのに1年経っても妊娠しない場合に、不妊治療を開始することがススメられています。年齢が上がるほど妊娠率は低くなるため、早めに手を打つことが大切です。

西洋医学での不妊治療の現状

西洋医学の場合、不妊治療は一般不妊治療と高度生殖医療に分かれます。

一般不妊治療

・タイミング法…不妊を疑いクリニックを訪れたら、最初にこの方法を指導される場合がほとんどです。卵胞の大きさを測るなどして排卵日を予測し、その日に性交を行うよう指導します。排卵誘発剤を使用することもあります。

・人工授精…排卵日を予測し、あらかじめ採取しておいた精液を注射器で子宮内に注入します。

高度生殖医療

・体外受精…卵子と精子を体外に取り出して受精させ、受精卵が4~8個に分裂した段階で子宮内に移します。

・顕微授精…精子を直接卵子の中に送り受精させます。

中医学では不妊をどうとらえるか

中国古典医学書には、「妊娠しないのは瘀血(おけつ)が子宮内にあって出ないことによる」と記されています。また、虚弱体質や体力不足、精神の疲労なども原因の1つとされています。

つまり、これらの原因による自律神経の失調、内分泌異常、血行不良、免疫機能の低下などが、不妊を招いていると考えられているわけです。その他、冷えも不妊の重大な原因の1つとされています。

上記のことから、鍼灸による不妊治療がオススメされるのは、以下のような場合と考えられます。

  • 一度着床しても流産してしまう
  • ホルモンの数値が良くない
  • 冷えている
  • 採卵しにくい、あるいは卵子が育たない
  • 高温期が長く続かない

このような理由で妊娠できない場合は、鍼灸で体質改善を図ることで状況を好転させることが期待できます。

鍼灸・針による不妊治療の流れと内容

鍼灸による不妊へのアプローチは鍼灸院によりさまざまですが、多くの場合、まずカウンセリングを行いこれまでの経緯を確認します。その後ツボの施術に入りますが、その間に温浴トリートメントなどの独自ケアを行い、より効果を得やすくするところもあります。

場合によっては良導絡測定器で身体の状態を確認し、血流を促進させることで体質改善を図ります。鍼灸による不妊治療は、主に週1回のペースで3~6ヶ月ほど続けます。

不妊に効果的なツボ

以下に、不妊に効果的なツボの一例を紹介します。

・腎兪…直立した状態でわき腹に当たる肘の位置と同じ高さの背骨から、左右の外側へ指2本分ずらしたところ。

・天柱・風池…首元の髪の生え際で、首の後ろを通る2本の太いすじの外側にあるくぼみ。

・気海…身体の中心線上で、おへそから指幅2本下がったところ。

鍼灸による不妊治療では、このようなツボを刺激して体質改善を図ることで、妊娠しやすい身体へと改善していきます。

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