妊娠・出産期の肌トラブル対策

妊娠線を消す方法ってあるの?

更新日:2017/07/10 公開日:2016/08/25

板東浩先生

この記事の監修ドクター

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板東浩先生

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一度できてしまった妊娠線を完全に消すことはできません。しかし、クリニックでの治療やセルフケアで目立たなくできる可能性はあります。

妊娠線は一度できると消すのは難しい

妊娠線は、皮膚の真皮や皮下組織が断裂することによってできます。

皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織と3層で成り立っています。妊娠中の子宮と皮下脂肪の増加によって急激に皮膚が伸ばされた際、表皮はある程度柔軟に伸びますが、柔軟性のない真皮や皮下組織は伸びについていけず断裂してしまいます[1]。その断裂でへこんだ部分が線状になってみえるのが妊娠線です。いったん裂けてしまった皮膚は、出産後に体重が戻った後でも元に戻りません。そのため、妊娠線は一度できてしまうと完全に消すことはできないとされています。

治療をすれば妊娠線は消える?

クリニックの治療でも妊娠線を消すことは難しいとされており、現在のところ妊娠線の治療法に確立されたものはありません。しかし、完全に消すことはできなくても人によっては改善がみられる治療法はあります。

妊娠線を改善する効果が期待できる治療には、美白やシミ治療で行われており、ビタミンAと関係のある成分である「トレチノイン」と呼ばれる薬を塗る方法や、真皮に刺激を与えてコラーゲン生成をうながし回復させるレーザーなどが検討されています。これらの治療を受ける場合は保険適用外となるため、クリニックにより費用は異なります。

セルフケアでも妊娠線を目立たなくすることは可能

妊娠線を消すことは難しいですが、セルフケアで薄くできる可能性はあります。肌は新陳代謝をくり返して日々生まれ変わっています。この新陳代謝が正常に行われるようにケアをすることで、妊娠線を目立たなくするというわけです。

古い角質がたまっていると新しい皮膚がうまれてくる新陳代謝の妨げになるため、ピーリング効果のあるスクラブなどを使ってやさしくマッサージを行いましょう。

また、肌の新陳代謝を促す効果があるとされているビタミンや亜鉛が多く含まれた食事をとることもおすすめします。そして、肌がつくられる時間といわれている夜10時から2時までの間にしっかりと睡眠をとれるように心がけるとよいでしょう。

できてしまった妊娠線は早めのケアを

妊娠線が現れてから時間が経つとケアをしても薄くなりにくいので、早めのケアが大切です。ただし、授乳中や帝王切開の跡が残っているときには治療を行えない場合もあります。妊娠線の治療を検討する際には、事前に医師に相談しましょう。

参考文献

  1. [1]池ノ上克など編. NEWエッセンシャル産科学・婦人科学 第3版. 医歯薬出版 2015

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