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角栓が臭い?角栓のニオイよりも可能性が高い原因

更新日:2019.07.11
公開日:2018.02.14
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この記事の監修者
美容ライター 山本朱美

鼻から臭いニオイを感じたとき、角栓によるニオイと思う人は多いようです。しかし、角栓によるニオイというのは考えにくく、別の原因による可能性の方が高いです。角栓が臭い!と感じる方に、まず観察してほしい汗、皮脂、粉瘤、体臭などの原因について解説していきます。

顔の「角栓が臭い」と感じることがある人は多いようですが、その原因とはどういったことが考えられるのでしょうか?臭い(くさい)と感じるのは、もちろん自分の鼻で感じることになるのですが、そのニオイは角栓のように思えて、角栓ではない可能性が高いと言えます。ここでは、角栓が臭いと感じたときの原因について解説していきます。

臭いのは角栓ではない可能性が大きい

まず、角栓が臭いと感じている状況として確認したいのは「実際に角栓のニオイを嗅いでいること」です。皮膚から強引に角栓を取って、それを鼻に近づけて嗅いだときに「臭い」と感じているのか。または、角栓を取って嗅いだわけではないけど、何か肌からのニオイが気になっていて、それを角栓ではないかと思い込んでいるのか、の2つのパターンが考えられます。

そもそも角栓って臭いニオイを発するの?

そもそも角栓って臭いニオイを発するの?

角栓とは、古い角質と皮脂がかたまって毛穴をつまらせるものです。形状としては、細長い粒状のものです。もちろん、角栓がニオイを発しないというわけではありませんが、通常、毛穴にできるレベルの角栓が臭いというこというよりも、別のものがニオイを発しているケースがほとんどであると考えられます。

もうひとつの理由に、毛穴をつまらせる角栓というものは、誰にでも存在するものだからです。目に見えるほどの大きいものがあれば、毛穴が目立たないキレイな人にも少なからず角栓はあるものなのです。もし、角栓がニオイの原因であるとすれば、誰もがそのニオイに気づいていると考えられます。

角栓ではない「臭い」原因はなに?

ふと、鼻から感じるニオイ。どうやら自分の顔から発しているような気がするとき、まず疑わしいのは鼻の中にニオイを発する異物などを疑います。また、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)によって、鼻の奥や副鼻腔に溜まったウミによる異臭も考えられますが、今回は皮膚上における臭い原因にフォーカスしていきます。皮膚上で発せられる異臭の原因として代表的なものは以下です。

汗(あせ)

汗(あせ)

汗は皮膚の汗腺から分泌されますが、汗腺には2種類あります。それが「エクリン腺」と「アポクリン腺」です。エクリン腺は、ほぼ全身に存在し、そこから分泌される汗は無臭です。一方、アポクリン腺はワキや耳裏、乳輪、陰部に存在するように、いわゆる体臭が強い部分に存在します。しかし、アポクリン腺から分泌される汗はわずかにニオイがありますが、分泌されたときは異臭を放つほどのニオイではありません。問題は、分泌されたあとに皮膚の常在菌が分解した物質が異臭を放つことです。いわゆるワキガ臭です。

鼻にもエポクリン汗腺が存在する
顔でいうとアポクリン腺は、小鼻(鼻翼)と鼻翼と鼻の穴の入り口(鼻前庭)にも存在します。また、耳の裏側にもあり、この部分を指でこすると臭いニオイを感じると思います。つまり、鼻にもアポクリン腺が存在するため、分泌された汗が菌の反応によってニオイを発し、それを鼻から感じていることが考えられます。汗腺から分泌される汗の量には個人差がありますが、毎日洗顔を行っていれば気にならない程度がほとんどです。臭いと感じたときに、顔や鼻周辺を洗ってみてニオイがとれるようであれば、汗腺によるニオイの可能性と考えられます。

皮脂

皮脂

皮脂も汗と同様に、皮膚から分泌されるもので毛穴の中に皮脂腺が存在します。皮脂自体もニオイはありませんが、皮膚上で空気に触れ、次第に酸化していきます。そして、菌による分解や汗などと混ざるとニオイを発するようになります。そのため、汗と皮脂を分けて考えることは難しいところですが、皮脂腺は毛穴に存在するので、顔全体に存在するといえます。こちらも顔を洗って余計な皮脂を落とすことでニオイは解消されます。

粉瘤(ふんりゅう・アテローム)

これは皮膚の毛穴の中で、皮膚の古い角質や皮脂などが溜まる皮膚疾患です。毛穴があるところにできる可能性があるので、顔にもよくできます。角栓は毛穴の入り口を塞ぐように形成されますが、粉瘤は皮膚内で袋状の嚢胞(のうほう)を作り、そこに角質や皮脂などの老廃物が溜まります。症状によっては大きくふくらむ場合や小さく目立たない場合もあり、指で押し出したときにニュルニュルと白いペースト状になった内包物が出ます。この内包物が臭いニオイを発します。粉瘤は内包物を出すだけでは再発することが多いです。皮膚科に訪れる患者は非常に多く、粉瘤ではないかと思ったら皮膚科を受診しましょう。

体臭・加齢臭

体臭・加齢臭

これまで体臭を感じたことはないのに、ふと自分の体臭を感じることがあります。これは30代以上の女性にも多く、男性ではよくある加齢臭ですが、女性にも加齢臭は存在します。その原因はさまざまなことが考えられますが、乱れた生活習慣やストレスによっても発生します。このとき、肌トラブルも頻発することが考えられ、毛穴トラブルが気になっていることにより、毛穴の角栓が臭いのでは?と感じてしまうかもしれません。しかし、ニオイの原因は角栓ではなく、体臭によるものです。

まとめ:角栓が臭いのではなく、別の原因を考えるように

角栓が臭い?角栓のニオイよりも可能性が高い原因のまとめ

ふと感じた異臭に対し、「角栓が臭い」と思う人がいますが、毛穴につまった角栓がにおうことは考えにくいです。別に原因であることを想定して対処することがポイントです。まずは、日中に洗顔をしてみて様子を見てはいかがでしょうか。もし、日中の洗顔が難しい場合は、顔用のシートを使って顔をふいてみましょう。このとき、顔をゴシゴシこするようにふいたり、アルコールがきついシートなどは、かえって皮膚に負担を与えてしまうので、肌をこすらないようにやさしく拭き取りましょう。

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