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「洗顔をしない」は肌の美容に良い?

更新日:2018.03.02
公開日:2018.02.23
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この記事の監修者
一般社団法人 時短美容協会 代表理事 並木まき

洗顔しない美容法とは、「朝の洗顔は洗顔料を使用しないで、ぬるま湯だけで洗い流す美容法」のこと。具体的にはどのように行うのでしょうか。また、この方法が向いている人と向いていない人の違いはどこにあるのでしょうか。ここでは、洗顔しない美容法について解説します。

「洗顔しない」という美容法が話題になりました。ここでは洗顔しない美容法について解説します。

「洗顔しない」は美肌に効果がある?

「洗顔しない」は美肌に効果がある?

洗顔しない美容法とは、文字通り「朝の洗顔は洗顔料を使用しないで、ぬるま湯だけで洗い流す美容法」です。この方法により、肌に必要な皮脂を残すことができ、皮脂を取り過ぎない美肌ケア、つまり「洗い過ぎない洗顔ができる」として注目を集めています。

お肌の皮脂は、天然の保湿成分ですが、肌を外からの刺激や乾燥から守る天然バリアとしての大切な働きがあります。この皮脂を洗顔料で必要以上に取りすぎると、バリアの働きが弱くなり肌は乾燥してしまいます。ぬるま湯だけで洗い流せば皮脂を取りすぎないので、美肌を育むケアにもなるという考え方です。

洗顔しない美容方法とは?

「洗顔しない美容方法」では、朝の洗顔を洗顔料を使わずにぬるま湯だけで行います。洗顔料を使わないので洗いすぎることなく、必要な皮脂は残り肌のバリア機能もきちんと働く状態が保てるという考え方に基づいています。

洗顔はぬるま湯だけで行うといっても、スキンケアには手を抜かずにいつも通りに化粧水や乳液、美容液などでたっぷり保湿します。

他方、夜の洗顔ではクレンジングや洗顔料を使って、1日の汚れや皮脂をきちんと落とします。その後いつものスキンケアを行います。

状況に合わせて取り入れる「洗顔しない美容方法」

「洗顔しない」とは「洗顔料を使って洗顔はしない」という意味であり、ぬるま湯での洗顔は行います。決して、「顔を洗わない」という意味ではありません。

朝起きたときの肌には、眠っている間についたホコリや汗、分泌された皮脂などの老廃物がありますので、肌の健康を保つためには、それらの汚れを洗顔で洗い流すことは必要です。

「洗顔料を使った洗顔」と「ぬるま湯での洗顔」のどちらが良いかは肌の状態で変わってきます。考慮しておきたい状況を整理しておきましょう。

肌のタイプによる違い

肌のタイプによる違い

「乾燥肌」の方は「ぬるま湯での洗顔」
乾燥肌の特徴として、皮膚にゴワつきがあり小じわができやすく、白く粉を吹くこともあります。ぬるま湯での洗顔によって、必要な皮脂を残しやすく、乾燥を防ぐ効果が期待できます。乾燥による小じわやニキビなどのトラブルは回避しやすくなるでしょう。
「敏感肌」の方は「ぬるま湯での洗顔」
敏感肌の特徴としては、化粧品などの外的刺激に弱く、赤くなったりかゆみが出たり、かぶれてしまったりします。なるべく肌の負担を減らしたいので、洗顔料による摩擦や刺激を受けずにすむぬるま湯での洗顔も試す価値がある肌質です。
「混合肌」の方は、パーツによって洗顔を変える
「乾燥肌」+「普通肌」の方は「ぬるま湯での洗顔」を試すのもオススメですが、「普通肌」+「脂性肌」の方と「脂性肌」+「乾燥肌」の方は、少し手間になりますがパーツごとに洗顔法を変えるのも選択肢です。脂っぽい部分には、洗顔料を使って洗顔したほうが不要な皮脂などが取れやすくなります。
「脂性肌」の方は「洗顔料を使った洗顔」
脂性肌の特徴としては、顔のベトベト感やテカリが見られます。寝ている間に分泌される皮脂も多く、その皮脂を洗顔料で使い洗い流す必要があります。そのままにしておくと、ニキビや毛穴の開きを起こす原因になるので、洗顔料を使ってしっかり不要なものを洗い流すほうが安心です。

季節による違い

お肌はデリケートなので、気温や湿度の影響を受け変化します。秋冬は、湿度が下がるので特に乾燥しやすくなる季節であり皮脂量も少なくなるので、注意深く観察して、自分の肌に合わせて洗顔法も変えてみてください。ぬるま湯だけの洗顔だと、うるおい不足を感じる人もいるので「洗顔料を使わない洗顔」よりも保湿成分が入った洗顔料を使ったほうがお肌の調子が安定することもあります。脂性肌の方は、脂っぽさを感じた部分だけ洗顔料を使うという方法もあります。

メイクの有無による違い

メイクの有無による違い

メイクをした日の夜は、「すべての肌タイプ」で「洗顔料を使った洗顔」が必要です。クレンジングでメイクを落としきれなかった場合には、その残った汚れや皮脂が毛穴に詰まりやすくなり、ニキビの原因となる可能性もあります。また化粧水などの浸透も悪くなり、乾燥しやすくなるかもしれません。汚れや皮脂をきちんと落とすために、ぬるま湯だけでなく、洗顔料を使った洗顔をおすすめします。

洗顔料を使わない洗顔手順

実際に洗顔料を使わない洗顔方法をどのように行えばよいのか、一般的な手順をご紹介します。

乾燥肌や敏感肌の方は、朝洗顔料を使わない洗顔をしっかり取り入れることにより、その後のスキンケアで用いる化粧水や美容液などの浸透も良くなる効果が期待できます。肌のうるおいも保てるため、メイクのノリが良くなったという方もいます。

メイクに使用するファンデーションは、クリームタイプやリキッドタイプより、油分が少なく落としやすいパウダータイプを選ぶと肌への負担も少なくなります。個人差はありますが、洗顔料を使わない洗顔をスキンケアに取り入れることで、肌のコンディションが整って毛穴が目立たない陶器のような肌になるメリットも期待できます。

基本のぬるま湯での洗顔

【手順1】手を洗う
様々な肌トラブルの原因となる、手についた雑菌を洗い落とします。
【手順2】ぬるま湯で優しく洗う
人肌くらいの温度のぬるま湯で、撫でるようにこすらないで優しく洗います。
【手順3】タオルで拭き取る
ゴシゴシ拭かずに、顔に清潔で柔らかいタオルを押し当てて水分を吸収させます。

ぬるま湯のあとに拭き取り化粧水をプラスするケア

ぬるま湯のあとに拭き取り化粧水をプラスするケア

ぬるま湯だけではベタつきが気になる場合には、化粧水での拭き取りをプラスします。

【手順1】基本のぬるま湯洗顔を行います
上記の基本洗顔を行います。
【手順2】コットンに拭き取り化粧水をたっぷり染み込ませます
コットンと肌に摩擦が起きないように、化粧水はたっぷり染み込ませます。
【手順3】コットンでそっと顔を拭きます
コットンの面を変えながら、やさしく撫でるように拭きます。この後、すすぎはいりません。このままいつものスキンケアに移ります。

蒸しタオルケア

毛穴の汚れが気になる方は、洗顔の代わりに蒸しタオルを使う方法もあります。

【手順1】蒸しタオルを作ります
水で濡らしたタオルを軽く絞りラップで包み、レンジで1分程温めます。
【手順2】蒸しタオルを1〜2分顔にのせます
蒸しタオルの温度は、顔にのせて「心地よい」と感じる程度が目安です。
【手順3】別の乾いたタオルで押さえます
この後、すすぎはいりません。顔を軽くタオルで拭ったら、そのままいつものスキンケアに移ります。

まとめ

「洗顔をしない」は肌の美容に良い?のまとめ

「洗顔しない美容法」とは、朝洗顔は洗顔料を使わずぬるま湯で行うというものです。実際、洗顔料を使わないスキンケアに変えて、肌の調子が良くなったという方もいらっしゃいます。しかし、こうしたメリットは誰にでも当てはまるわけではなく、その時々の肌の状態や体質などによっても変わってきます。「洗わない洗顔」をしてみたい方は、まずはご自身の肌状態をよく観察しながら、少しずつ日々のスキンケアに取り入れてみて下さい。

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