肩こり、便秘、生理不順など、冷えによって代謝の下がった体には、さまざまな肌トラブルや不調を招きます。そしてこの冷えは、肌に与える影響も深刻なものなのです。冷え症は、女性の大敵とまで言われる程ですから、悩んでいる女性はかなり多いです。しかし、意外とその仕組みについては知られていないために、肌がトラブルを起こしたときに、なかなか「冷え」とは結びつきません。まずは、「冷え」というものについて、知ることからはじめましょう。
冷えの仕組み
体が冷えると体温を維持しようと、全身の血管がぎゅっと縮みます。血管が縮めば血流が悪くなるので代謝は下がっていくばかりで、さらに体は冷えてしまう悪循環に陥ります。すると体の隅々に栄養が行き渡らなくなり、老廃物が溜まっていきます。それにより、細胞や臓器の働きが低下するので、肌トラブルや体の至るところに不調として現れるのです。
冷えの症状は、肩こり、腰痛、生理不順、便秘、など様々ですが、これは一言でいえば、"身体の免疫力そのものが落ちている"ということになります。当然、肌にも様々なトラブルとして現れますが、日ごろから「冷え」を意識し、気をつけていなければ、冷えによるものだと気づかず、長い間悩まされることにもなりかねません。
ニキビ、シミ、アザ…冷えが原因かも?
細胞や臓器がうまく機能しなくなると、代謝が悪くなるので、体内には水分が溜まり、顔がむくむこともあります。そしてもっと恐ろしいのは、肌のターンオーバーの機能が低下してしまい、様々な肌トラブルを引き起こしてしまうことです。
ターンオーバーによって再生されない肌には、古い角質が溜まります。すると、くすんだりごわついたりするだけでなく、ニキビや吹き出物ができたり、メラニン色素が沈着しやすくなり、シミができやすい状態になったりもします。また、冷えによって縮んだ血管のせいで、渋滞する血液は毛細血管を広げるため、赤ら顔になったり、クマをつくったりなどのトラブルにつながることになります。渋滞に耐えられなくなった毛細血管が破れ、アザになってしまうこともあります。
冷えの原因は、寒さだけではない!
「冷えの原因はなんでしょうか?」と聞けば、当然のことながら、「寒いからでしょ」という答えが返ってきそうですが、実はそれだけではありません。
通常、人の体は、興奮をつくりだす交感神経と、それをクールダウンさせる副交感神経と呼ばれる自律神経によってコントロールされていますが、ストレスを感じると、この自律神経のバランスが乱れます。ストレスに打ち勝つために、体はアドレナリンを分泌するのですが、このアドレナリンには全身の血管を収縮させる働きがあるので、全身の血流が悪くなり、身体が冷えてしまうのです。
冷え性だからどうしようもない、と諦めている方も多いかと思いますが、日常生活の中で感じているストレスが、冷えの原因をつくっている可能性もあるのです。
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