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間違ったクレンジングは、肌トラブルの元

更新日:2016.12.09
公開日:2013.02.28
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この記事の監修者
西麻布ヒフ・形成外科 院長 藤井佳苗

メイクを落とすためのクレンジングは、実は肌への負担が大きい方法でもあります。間違ったクレンジングで肌トラブルを引き起こさないためにも、正しいクレンジング方法でメイクを落としましょう。

クレンジングを使うと、メイクと一緒に、肌についたその日の汚れが一気に落ちるような気がして、とても気持ちのいいものです。ですから、メイクをしない日であっても、必ずクレンジングを使ってから洗顔する、というような方もいらっしゃるようですが、果たしてクレンジングは、肌に良いものなのでしょうか?

クレンジングは肌への負担が大きい

落としきれなかったメイクが肌に残ってしまうと、皮膚の新陳代謝を妨げてしまうので、シミやシワができやすくなり、肌の老化を早めてしまうことになります。ですから、メイクは必ず落とさなくてはならないものです。

しかし、メイク化粧品には油分が含まれているため、つけると肌にぴったりと密着してしまい、水では落としきることができません。が、クレンジングに含まれる油分と反応すれば、落とすことができるようになるのです。油で汚れた食器が、オイル洗剤で綺麗になることを、「油が油を落とす」という言葉で表現することがありますが、クレンジングの仕組みもそれと同じなのです。

しかし、健康な肌には、雑菌から守るために水分のバリアを張る機能があり、それをつくるのが皮脂なのですが、クレンジングはそれらの皮脂まで一緒に落としてしまいます。すると乾燥しやすくなるだけでなく、肌は抵抗力を失うため、様々な肌トラブルを引き起こす原因にもなります。ですから、なるべく負担のかからない方法で化粧を落とすように心がけ、メイクをしていない日に、クレンジングを使うようなことは控えるようにしましょう。

さまざまな種類のクレンジングがあります

よく、負担のかからないクレンジングの種類について議論がなされていますが、その前に、まずは種類ごとの特性を知る必要があります。

クレンジングのメリット・デメリット

・クレンジングオイル
洗浄力が高く、メイクの落ちやすいクレンジングです。しかし、脂が残りやすいので、ついその後に洗顔しすぎてしまうことで、乾燥肌をつくってしまいがちです。

・ジェル&ミルクタイプのクレンジング
刺激は少ないものの、洗浄力は落ちます。そのため、つい何度もゴシゴシとこすってメイクを落とそうとすることで、肌を傷めてしまう可能性があります。

・ローションタイプのクレンジング
これは、コットンに含ませて使うもので、最近では、もともとローションを含ませた状態で売っているシートタイプもあります。非常に便利でメイクも落としやすいのですが、これらにはエタノールなどの刺激の強いものが含まれているので、注意が必要です。

このように、豊富に種類があるクレンジングですが、実は「絶対にこれがいい!」というものはなくどれも一長一短なのです

負担を抑えたメイク落とし法

肌に優しいものは、メイクが落ちず、メイクが落ちるものは、肌に刺激があるクレンジング。そんなことを聞くと、どうしていいか分からなくなってしまうかもしれませんが、大切なことは、クレンジングの種類ではなく、メイクの落とし方を使い分けていくことです。たとえば、リップとアイライナーでは落としやすさが違いますし、日によってメイクが薄い日もあれば濃い日もあると思うのですが、すべて同じ方法でメイクを落とすことは、肌に無駄な負担をかけていることになるのです。

目の周辺だけ、ローションタイプのクレンジングを含ませたコットンでそっと押さえ、マスカラやアイライナーが溶けるまでしばらく待ってから軽く水で流す。一方、ファンデーションにはオイルクレンジングを乗せてなじませ、オイルが肌の余分な脂まで吸い取ってしまう前に素早く落とし、メイクの薄い日はオイルではなくジェルやミルククレンジングに変える。一例ですが、こうして部位や状態に合わせて臨機応変にメイク落としの方法を変えれば、肌への負担をぐっと減らすことができるのです。

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