自分のニオイは、自分で気づけないことがあります。ニオイは周囲の人に迷惑をかけてしまう場合があるので、なるべく自分でケアするように心がける必要があります。日常生活の中で、足のニオイをケアする方法はたくさんあります。ここでしっかりと足のニオイを軽減できる技を学んでおきましょう!
足のニオイが臭くなる原因
足のニオイが起こる原因は、足が不潔な環境下にあることです。不潔な環境は雑菌が繁殖しやすい状態になり、悪臭が発生する要因となります。また、環境面以外にも「水虫」のような足の皮膚疾患が原因で、ニオイが強くなることもあるのです。また、ストレスや生活習慣、病気などによって汗が臭くなることも、足のニオイの原因となります。
改善策その1・足の清潔を保つ
そもそも、足の清潔を保つことができれば嫌なニオイは発生しませんから、正確には「可能な限り」清潔を保つ努力をする、ということになります。長時間靴を履かなければならなかったり、足の裏からは大量の汗が分泌されてしまいますが、この部分はどうしようもありません。
では、靴を履く前に、足をしっかり洗い、消毒するなどの対策をしましょう。足用の消毒液や、お酢を使った消毒も効果的です。お酢の場合、洗面器にぬるめのお湯をはり、30mlくらいのお酢を加えて混ぜたところに5分程足をつけておきます。お酢の酸によって、ある程度の常在菌を死滅させることができます。
改善策その2・雑菌の繁殖を防ぐ
足から出る汗や角質をエサに雑菌が繁殖することでニオイが発生しますから、繁殖を防ぐ対策は有効です。
かかとなどの角質がガサガサだとしたら、「古い角質は雑菌の格好のエサ場となりますから、角質ケアをしましょう。そして、もう一つのエサである「汗」についても、できるだけ蒸らさない対策をしましょう。具体的には、靴下は滅菌加工のものや、5本指のついているものを履き、できれば替えを1足携帯してムレを感じたら履き替えるようにすると効果的です。
また、湿気を吸収してくれ強い抗菌効果もある「ニオイ対策用インソール」、通気性のよいシューズなどを利用することもおすすめですし、毎日同じ靴を履き続けないということも重要になります。自費治療にはなりますが、最近ではボトックスを足裏に注射する事で、3〜4か月の間、発汗の抑制するという治療法も行われるようになりました。
改善策その3・生活習慣の改善
足のニオイの原因として、ストレスや生活習慣、有害ミネラルの蓄積があげられることから、生活習慣を改善することも一つの対策になります。腎肝機能が低下したり、腸内環境が乱れると、体内のにおい物質が血中に溶け込んで全身をめぐり、くさい汗となって排出されます。
よって、肝機能の低下を招く酒やたばこを控え、ストレスを溜めないようにしましょう。また、偏食や脂っこい食事を控え、食物繊維の多い野菜やヨーグルトなどで腸内環境を整えたり、脱水や便秘の予防、緊張しない性格に矯正するようなメンタルトレーニングも功を奏するケースもあるようです。
改善策その4・消臭グッズでニオイを軽減
まず、クリームとしては、朝出かけ前にケアすれば一日ニオイが抑えられる「デオナチュレ足指さらさらクリーム」や、高い消臭効果と持続性のある「クイックダッシュ」などがあります。クリームでは、塗るのに手間はかかりますが、指の間までしっかり塗ることができ、汗にも強く持続性が高いというメリットがあります。
また、スプレータイプとしては、靴を除菌し消臭する「オドイータースニーカー用除菌・消臭ミスト」や、足にスプレーして殺菌・消臭する「Ag+フットスプレー」、「バイオコアフットデオドラントスプレー」などがあります。
便利な消臭グッズは年々進化しながら、さまざまなものが市販されています。ご自分に合うものを見つけて、利用してみてはいかがでしょうか。
足のニオイと水虫との関係性
冒頭で説明したように、水虫は足のニオイの原因になることがあります。水虫にかかると、他の雑菌が繁殖しやすい状態になるため足のニオイがひどくなると考えられています。この場合、水虫を治療しなくてはニオイを改善することはできません。ニオイを根本から解決するためにも、皮膚科を受診するようにしてください。
病院での足のニオイと水虫の治療方法
水虫は、白癬菌というカビの一種が角質層で繁殖することで発症します。病院では、レーザーや外用薬・内服薬の処方などで治療が行われます。
詳しくは『爪水虫の治療方法は?』、『水虫はどのくらいで完治する?水虫の治療期間について』で解説しているので、参考にしてください。
あわせて読みたい
フットケアの基礎知識