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足先が冷える原因と冷え性の改善方法

更新日:2018.05.28
公開日:2013.05.01
ドクター画像
この記事の監修者
あやこいとうクリニック 院長 伊藤史子

足の冷えを軽く見ている方、要チェックです。足の冷えを放っておくと、さまざまな全身トラブル、くすみや肌荒れなどの肌トラブルを引き起こす原因になります。ここではドクター監修の記事で、足の冷えの原因や影響について解説します。

女性に多い冷え性ですが、高齢な方になるほど多く、男性より女性に多いという特徴があります。そして、全身の冷えに大きな影響を及ぼしているのが、足元からくる冷えです。

寒い季節は暖かいコートを着て、マフラーを巻いて、手袋をして…と完全防備のつもりでも、足元だけ対策が抜け落ちていることがあります。冬はブーツ派という方は、足の冷え対策は万全!と思われるかもしれませんが、タイツやブーツも締め付けがきつかったり窮屈なものでは、血液の流れが悪くなりますし、足の裏は汗をたくさんかくため蒸れによる冷えも懸念されます。

足先・足元が冷える原因

血流の少ない手や足は冷えやすい

手や足といった末端は、心臓から一番遠く、静脈で血液を戻すのに、強いポンプ力が必要となり、血液がプーリングしてしまい、血行不良に陥りやすい事が一つの理由です。特に、足では太ももには大きい大腿筋が熱を生み出し、血液の温度も保たれますが、ひざから下では大きな筋肉がなく、ふくらはぎに入ったところから、血液の温度は下がってきます。そして、寒い状況だと、血管も収縮し、頭部や胸腹部などの重要臓器の体温を保持するために血液が集中するので、下腿の血流はさらに少なくなります。

つまり、足が冷えると、動脈血の流入が少なくなって冷えが進み、血流が少ないとますます足の冷えが進むという負のスパイラルにはまります。

寒さで体が冷えるという状況では、体は大切な臓器が収まっている体幹(手足を除く胴体部分)を冷やさないように働きます。そのため、手足は真っ先に冷えやすく、冷えた手足を温めても、肝心の体幹部分に十分な熱がいきわたっていなければ、手足の冷えを解消することはできません。

極端な話、登山家が手足の指を壊疽して生還するというのは、生体の防御本能として、中心部を守るために末端を切り捨てているというわかりやすい例でしょう。また、人は熱さに比べると寒さに適応しにくく、寒いところから温かい部屋に入っても手足が温まるのには時間がかかります。

女性に多い「末端冷え性」

10~30代の若い女性に多い末端冷え性。体は温かいのに「手先や足先だけ」が冷たく感じる症状のことで、ひどい人になると足が冷たすぎて眠りにつけなかったり、夜中に自分の足先の冷たさで起きて目が冴えてしまったりと、十分な睡眠時間を取れず、体調を崩してしまうことも多いといいます。

末端冷え性は、主に「血流悪化」と「代謝」の低下が原因と考えられています。

※末端冷え性の症状や改善方法は、『手先・足先が冷える「末端冷え性」の改善方法』で解説しています。

足の冷えが招く肌と全身のトラブル

足の冷えを自覚していても、我慢していたり、特になにもしていなかったりという方は、その先にどのようなトラブルがあるかご存知でしょうか?足の冷えをそのままにしておくと、睡眠への影響、むくみや傷やあざの治癒の遷延、血行不良による虚血から、蒼白、しびれなどの知覚障害、引いては壊死をも引き起こします。肌トラブルとしては、肌のターンオーバーの乱れや老廃物がたまることによる肌荒れやニキビ、くすみなどがあげられます。

また、重力がかかっているため下半身には全身の7割の血液が集中していて、血流のまわりが悪いと全身へも影響し、肩こりや腰痛、腎臓機能の低下、クマなどさまざまなトラブルの元となります。

足先・足元の冷えを改善する3つの方法

なんとなく調子が悪かったり、肌のくすみが気になったりする場合、足の冷えを改善することがカギとなるかもしれません。そんな足の冷えを解消する方法をご紹介します。

(1)足が冷える前に温める

足が冷えてから温めるのではなく、足が冷えるより前に、靴下やレッグウォーマー、足裏用カイロなどで保温し、冷やさないようにしましょう。靴下やレッグウォーマーの場合、締め付けの強いものでは血流が悪くなり、逆効果です。靴下を重ね履きするときには、締め付けがきつくならないよう気をつけてください。

(2)マッサージや運動で血行促進

足先の冷えは、血流を改善すれば自然と解消されます。5~10分くらいかけて足指から足部へ、足部から足関節、足首からふくらはぎ、ひざ裏…下から上へと、丁寧に揉みほぐす感じでマッサージします。徐々に血流が改善されて、温まってくるのを実感できるでしょう。

また、ヨガやウォーキング、ストレッチなどの運動をすることでも血行が促進され、足先の冷えを改善できます。たとえば階段の上り下りや、その場でのステップ運動でも、十分効果が見込めます。他には、下半身に溜まった血液を重力を利用して心臓に送り返す、壁倒立や足上げも手軽かつ効果的です。

(3)食べ物で体内から温める

東洋医学では、食品は体を温める「陽性の食品」、体を冷やす「陰性の食品」、どちらでもない「中庸の食品」という分類があります。ここでいう「陽性の食品」を積極的に摂取することで、体を内側から温め、冷えを改善することができます。

体を温める食べ物については、『免疫力アップ!体温を上げて健康になる方法・食べ物・食事』で解説しています。

まとめ:冷え性対策で体調不良を防ごう

下半身には、体全体のおよそ7割もの血液が集中しています。冷え性などで足が冷えていると血流が悪くなり、全身にさまざまな影響をおよぼします。足の冷えを改善して、全身トラブルや肌トラブルを解消しましょう。

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