背中のニキビの治療と予防対策
背中ニキビ解消のための化粧品の選び方・使い方
更新日:2016/12/09 公開日:2013/10/21
この記事の監修ドクター
西麻布ヒフ・形成外科 院長
藤井佳苗 先生
顔、首、胸…どこにできても悲しい二キビですが、見えない場所にも知らぬ間にできてしまうことがあります。そのなかでも最も多発するパーツは“背中”。自分では確認できないところですが、薄着になる季節は人から見られることも多く、ケアをしていないと恥ずかしい思いをすることも多いのではないでしょうか。
けれど「背中二キビは正直どうしていいかわからない」という意見も多く聞かれます。毎日お風呂で体を洗っているし、メークするわけでもないので毛穴にファンデーションなどが詰まるはずもない。原因も対策も分からず放置している人が多いようですが、化粧品を使ってケアをしてあげる必要があります。ここではそんな背中二キビへの対策や、スキンケア方法について解説します。
背中二キビも化粧品でケアを
背中の皮膚は他のパーツに比べて厚いことをご存知でしょうか。皮膚が厚いと柔軟さに欠けるため、毛穴が硬くなり、皮脂や汚れがうまく出されなくなることがあります。これが詰まったままだと菌が繁殖して二キビができてしまいます。皮膚を厚くしすぎないためにも、まずは清潔を心がけて、ピーリングなどで余計な角質を取り除く必要があります。
また、皮膚が厚いことで乾燥しやすい状態にあると、皮脂が余分に分泌されやすくなります。皮脂もおおすぎると毛穴に詰まってしまい、これが二キビの直接の原因となります。対策としては清潔にしておくことは大前提ですが、乾燥しないようにローションなどで保湿をします。背中とはいえ本来は顔と同じように、化粧品でケアをしてあげるべきなのです。
化粧品を選ぶポイント
まずは背中二キビを防ぐために、背中の皮膚から余分な角質をピーリングで取り除きます。 ピーリングと一口に言っても、石けん、ジェルなど種類は様々です。背中は手が届きにくい部分なので、“AHA(フルーツ酸)”や“酵素”が含まれる石けんタイプのもので洗ってよく洗い流すのが一番手軽です。
ピーリングをしたあとは新しい角質層が表に出ているため、普段以上に乾燥しやすく、敏感な状態です。保湿化粧水を使い、背中にも水分を与えてください。スプレーボトルに入れて吹きかけるようにすると簡単です。普段顔に使っている化粧水でも十分ですが、背中ニキビ専用の化粧水もあります。
詳しくは、『背中ニキビに使える化粧水にはどんなものがある?』の記事も参考にしてください。
まずは清潔にして、それぞれの対策を
背中二キビの予防は“余分な角質を取り除き、きちんと保湿をしてあげる”ことです。ただし、それでも改善されないこともあります。シャンプーやコンディショナーに含まれる成分が毛穴に詰まっている場合や、ボディーソープの泡が落としきれていなかったり、化学繊維の洋服がチクチクと刺激を与えていたりなど、様々な原因も考えられます。まずは清潔と保湿を心がけて、考えられる原因を少しずつ取り除いていくようにしてください。
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