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便秘の薬(4)ピコスルファートナトリウム

更新日:2018.09.27
公開日:2014.02.27
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この記事の監修者
スキンケア大学編集部

便秘薬にはさまざまな種類があり、その違いや特性を理解しておくことが大切です。ここでは、便秘薬「ピコスルファートナトリウム」について、効果や服用上の注意点などを、ドクター監修のもと詳しく解説します。

ピコスルファートナトリウムとは?

市販の便秘薬にも多く利用されている便秘薬の成分です。そのため、知らず知らずのうちにピコスルファートナトリウムを服用した経験のある人も少なくないのではないでしょうか。

ピコスルファートナトリウムは刺激性下剤に分類される便秘薬です。その中でも「ジフェニルメタン系」に分類され、比較的新しい成分だといえます。錠剤だけでなくシロップの形でも提供されており、子供からお年寄りまで、年齢を問わず幅広く用いられています。また、妊婦用の便秘薬に配合されていることも多い成分です。

ピコスルファートナトリウムの特性

ピコスルファートナトリウムの特性としては、以下のようなものがあります。

  • 身体に穏やかで、腹痛などを引き起こしにくい
  • 服用してから効果が出るまでの時間が短い

従来の便秘薬は効き目が強い分、腹痛などをともなうことが目立ちました。便秘の苦しみから解放されるとはいえ、そのために大きな痛みをともなうとなれば、仕事などの日常生活に支障が出ます。そのため、穏やかで痛みをともなうことが少ないジフェニルメタン系便秘薬が最近になって注目されるようになりました。また、効果の発現が速いというのも魅力的です。服用後7~12時間後に効いてきますので、就寝前に飲むと、目が覚めてから効果が現れるようになります。

ピコスルファートナトリウムが身体にやさしい理由

ピコスルファートナトリウムが身体にやさしいのは、胃や小腸では作用せず、大腸に到達してから効果が現れるためです。大腸内に入ってからはじめて、腸内細菌がもっている酵素によって加水分解され、腸の蠕動運動を促進することになります。

また、腸壁からの水分再吸収を抑制するため、便に水分を保つことにも繋がります。刺激がソフトということで、効き目も小さめなのではないかと思われるかもしれませんが、よほど重度の便秘でなければ十分にこの薬でも効果が出ることでしょう。

ピコスルファートナトリウムの服用上の注意点

注意すべき副作用は、腹痛を起こす可能性があることぐらいですが、これも服用する量が極端に多くないかぎりは心配する必要はありません。また、比較的耐性のつきづらい便秘薬ですので、少し使ったぐらいで効き目がなくなるということもないでしょう。ただし、いくら身体にやさしいとはいえ、用法・用量を守らなければ危険であることに変わりはありません。

ごくまれな例ではありますが、もともと胃腸に病気を抱えている人の場合ですと、腸閉塞や虚血性大腸炎といった重篤な病気を引き起こすこともあります。これはあくまでも、医療行為として大腸内をきれいにする際に大量に用いたケースでの事例ですので、便秘解消目的の際は、用量は必ず守りましょう。

その他、アレルギー体質の人や高齢者が使用する場合には、事前に医師に相談をするとよいでしょう。妊娠中の人に用いる例も多いですが、医師の判断を仰いだうえで服用するようにしましょう。

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