生理周期の中で、おりものは大きく変化していきます。その他にも、体調や疾患によるものなど、おりものが変化する要素はたくさんありますが、ここでは生理周期によって変化するおりものについて解説します。
生理周期とおりものの変化
おりものの変化は個人差や体調などによってすぐに変化しやすいものです。しかし、基本的なおりものの変化のパターンを知っておくことで、自分の健康状態を把握するための参考になります。また、赤ちゃんがほしい女性にとっても、生理周期とおりものの変化を知っておくことは重要なことです。
月経期(生理期)
不要となった子宮内膜や血液などを排出する、いわゆる「生理」の時期。
<おりもの>
生理がはじまってからは、血液が混ざって茶色や褐色のおりものが出ることもあります。その後は量が減っていき、さらりとした状態のおりものになります。
卵胞期
卵子をつくるために必要な卵胞が成長していく時期。同時に子宮内膜も厚くなっていきます。また、卵胞期のことを「増殖期」とも呼びます。
<おりもの>
生理周期の中でもっとも量が少なくなる。少し血液が残る場合がありますが、粘り気はなく、さらりとした質感で白っぽい感じや乳白色に変化していきます。
排卵期
卵巣から卵子が排出され、精子を受け入れる時期。
<おりもの>
精子をスムーズに受け入れられるように、おりものの量が一番多くなります。透明で粘り気が強いゼリー状のおりものになります。少量の血が混ざることもありますが問題はありません。
黄体期(前期)
排卵後~月経が始まるまでの期間。また、受精卵が子宮内に着床するための期間でもある。
<おりもの>
排卵期の後から量が少なくなっていき、色も白っぽくなってきます。質感も粘り気がなくなっていき、さらりとしていきます。
黄体期(後期)
いわゆる生理前にあたる時期。
<おりもの>
再びおりもの量が増える時期。においが強くなることもあり、月経の前になると少量の血液が混ざる場合があります。
日ごろからおりものの量や状態・色に注意しよう
上記で紹介した生理周期別のおりものの変化については、あくまで一般的な基準です。量や色などの変化には個人差があるので、自分のおりものの特性を把握していないと、正常であるか異常であるかを個人で判断するのは難しくなります。
また、おりものは体調やストレスを受けることでも変化しやすいものです。そのため、普段からおりものに注意をはらって観察するようにしましょう。いつもよりおりものの量や出血量が異様に多かったり、おりものの状態が違う場合は、体に異常がある場合が考えられるので、すぐに婦人科や泌尿器科を受診しましょう。
また、おりものが気になる方は、『おりものの色やにおいが変化する原因は?』もチェックしておきましょう。
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