スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

皮膚疾患・粘膜の病気

ステロイド紫斑の原因と症状、対処法

更新日:2017/10/24 公開日:2014/05/14

板東浩先生

この記事の監修ドクター

医師

板東浩先生

この病気・症状の初診に向いている科
皮膚科

ステロイドは多くの疾患の治療に使用されます。ステロイドが原因でおこるステロイド紫斑という皮膚の病気もあります。ドクター監修の記事でステロイド紫斑の特徴や症状を解説します。

ステロイド紫斑の特徴や症状

ステロイド紫斑とは、治療の一環としてステロイドを長い間使用したことでおこる紫斑病です。主にステロイド外用薬(塗り薬)が原因で発症します[1][2]。

紫斑病は赤い点状の皮疹が皮膚に出現したり、青黒いあざのような状態になったりします。これは皮膚の内部で毛細血管の壁が破壊され、皮下出血を起こしているためです[1][2]。さまざまな原因がありますが、加齢によるものと、ステロイドによるものが多く見られます。ステロイドによるステロイド紫斑は、ステロイドを長い間皮膚に塗り続けたことで、皮膚内部の毛細血管で出血が起こりやすくなるために発症します。

ステロイドとは

そもそも、ステロイドとは、人間の体内で分泌されるホルモンの一種です。副腎皮質から分泌される副腎皮質ホルモンのうち、「糖質コルチコイド」と呼ばれるものです。

これは炎症を抑制するのに極めて優れた効果を発揮するということが分かり、さまざまな病気の治療に使用されるようになりました。特に、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患には高い能力を発揮します。

ステロイドの副作用

ステロイドは、その優れた性質から、さまざまな病気の治療に役立てられています。

ステロイド外用薬を使った場合に起こるのが、局所的副作用です。薬を塗った部分に好ましくない変化が生じることがあります。その一つとして、ステロイド紫斑が挙げられます。

ステロイド治療では、ステロイド薬を内服することもあります。この場合には、ステロイドが全身に回るため、高血圧やむくみなどの好ましくない効果が表れることがあります。

ステロイド紫斑の対処法

ステロイド紫斑を含めて紫斑病に対しては、副作用の起きにくい血管強化薬や抗プラスミン薬を使って治療を行います。皮膚の中での出血に対処するためです。ステロイド紫斑に対しては、皮膚を湿潤に保つために保湿外用剤が使われています。かくことで刺激が加わると、紫斑が悪化する可能性があるためです[2]。

参考文献

  1. [1]MedlinePlus. "Purpura" NIH. https://medlineplus.gov/ency/article/003232.htm (参照2017-10-10)
  2. [2]デニス・L・カスパーほか編. ハリソン内科学 第5版. メディカル・サイエンス・インターナショナル 2016; 375

紫斑についての関連記事

皮膚疾患・粘膜の病気 サブテーマ

紫斑 記事ランキング

fem.リサーチ