生理とデリケートゾーンのケア
生理中・生理前後のデリケートゾーンのお手入れ方法
更新日:2017/06/14 公開日:2014/07/01
この記事の監修ドクター
スキンケア大学参画ドクター
角質層がとても薄いデリケートゾーン
デリケートゾーンの角質層は薄く、とても敏感で、刺激から肌を守るバリア機能も弱い部分です。まぶたの角質層も薄く7~8層ですが、外陰部はそれよりも薄く、たった4~5層しかありません。顔の場合は10層ほど、手の平では50層ですので、デリケートゾーンの皮膚がどれほど敏感な部分かがよく分かります。
そのため、ちょっとした刺激でも炎症を起こしやすくなっています。とくに生理中は、ホルモンバランスの影響でアポクリン腺という汗腺の働きが活発になっていたり、ナプキンで覆われてムレやすくなっているため、デリケートゾーンのトラブルが起こりがちです。
デリケートゾーンは入り組んだ構造になっているので、恥垢が溜まりやすく、さらに汗などでムレると、雑菌が繁殖する原因になります。
ただでさえ、雑菌が繁殖しやすい条件がそろいやすいデリケートゾーンですが、生理中は経血があるうえ、ナプキンも付けていて通気性も悪くなりますから、雑菌にとってさらに居心地のよい環境となります。生理前後もおりものが増えたり、残った経血が少しずつでてきますから同様です。
これを防ぐには、第一にデリケートゾーンを清潔に保つことが大切です。見た感じではナプキンが汚れていなくても、長時間つけたままだと雑菌が繁殖しやすくなるので、2~3時間に一度はナプキンを交換するようにしましょう。
また、経血が多くて気になるといった場合は、ウォッシュレットのビデを使って経血が付いた表面を軽く洗い流して清潔を保ちましょう。ただし、あまり洗いすぎないように気をつけてください。
生理時期のデリケートゾーンのケア方法
お風呂でデリケートゾーンを洗う場合は、ゴシゴシこすらずに、お湯で洗い流すか、デリケートゾーン専用の弱酸性の洗浄剤をしっかりと泡立て、指の腹を使ってほんの軽くマッサージするような感覚で優しく洗います。
生理をすっきりと終わらせるために、膣の中を洗いたいという場合、石けんを使って指で洗うのは避けてください。膣内を健康な状態に保つために存在している常在菌を洗い流してしまうと、膣炎などのトラブルの原因になります。膣内を洗浄する場合は、専用のビデを使うようにしましょう。
また、アンダーヘアに経血が付くことで、雑菌が繁殖しやすくなることもあります。アンダーヘアにボリュームがある方はカットして整えておくと、デリケートゾーンのムレ対策にもなり、雑菌の繁殖を抑えることができます。
生理中は、気持ちもデリケートになりやすく、腹痛などで不調を感じやすい時期。できるだけ、快適な状態で過ごせるように工夫しましょう。
あわせて読みたい
生理とデリケートゾーンのケア
-
女性の生理中のきつい臭いの原因|本当の経血は無臭?
-
ナプキンとタンポンはどう違うの?その使い分け方
-
洗い方は?取り出す頻度は?月経カップの正しい使い方
-
プールは大丈夫?タンポンが使えるのはこんなとき
-
タンポン初心者が知っておくべき基礎知識・注意点
-
布ナプキンが生理痛の緩和にもいいって本当?
-
生理中、膣が痛いのはなぜ?
-
生理時のきついにおいの原因と対処方法について
-
生理が終わりかけの時の臭いや茶色い血液が出る原因と対策方法
-
新しい種類も!進化を続ける生理用品
-
使い方間違っている?タンポンを入れると痛い原因と正しい使い方
-
知ってる?布ナプキンの正しい使い方とその魅力
-
ナプキンかぶれを放っておくと危険!効果的な薬と正しいケア方法
-
生理中の臭いの原因と対処方法でのデリケートゾーンケア
-
生理の終わりかけの臭いや茶色の経血は病気が原因?正しいケア方法
-
実は生理用品が原因かも!生理中のデリケートゾーンの肌トラブル
-
生理の悩みがこれで解消!?月経血コントロールとは
-
生理中の黒い血って大丈夫?経血の色や量がいつもと違う原因と対処法
-
生理の経血(出血)量が少ない原因と知っておきたい対処法
-
カンジダは生理中に再発しやすい?その原因と対処法
-
生理ナプキンの正しい使い方と起こりうるトラブル・対処法
-
おまたがかゆいのはナプキンのつけ方に問題あり?
-
かんたんチェック
デリケートゾーンの老化度、ゆるみ度セルフチェック
-
かんたんチェック
魅惑の膣美人度チェック
-
-
-
-