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凸凹したニキビ跡を皮膚科で治療する方法

更新日:2017.08.09
公開日:2014.06.01
ドクター画像
この記事の監修者
西麻布ヒフ・形成外科 院長 藤井佳苗

皮膚科で行う、凹凸のあるニキビ跡の治療方法について、ドクター監修のもとで記事にまとめています。ニキビ跡ができる原因、クレーターやしこり、ケロイドなどニキビ跡の種類に応じた治療方法を具体的に紹介します。

ニキビ跡

凹凸のあるニキビ跡をセルフケアで改善することは極めて難しいので、皮膚科専門医による治療が必要です。ニキビ跡の種類ごとに適切な治療方法を紹介します。

凹面状のクレーターのようなニキビ跡の治療方法

クレーター状のニキビ跡は、炎症を伴うニキビにより皮膚組織が破壊されて真皮層や皮下組織が傷つくことが原因です。炎症が治まった際の皮膚組織が収縮するときに、表面が陥没してクレーター状になってしまいます。コラーゲン組織が肌を均一に再生することができなくなっているため、肌の正常なターンオーバー(新陳代謝)を促進し、コラーゲンの再生を活発化する治療が必要です。

コラーゲン再生を促すレーザー照射

レーザーによって肌に無数の極小さな穴を点状に開けて、細胞の入れ替えを行う方法をフラクショナルレーザーといいます。この小さな穴が開いた肌の表面は数日で新しく再生し、真皮層のコラーゲン組織が数か月かけて増えていきます。

真皮層を活性化しコラーゲン再生を促すことで、凹みを盛り上げる効果が期待できます。複数回の照射を受けて、少しずつ肌を入れ替えていきます。

自然治癒力を促す皮膚再生治療

自分自身の血液から抽出した成分を注入して、コラーゲンや毛細血管などを再生する治療です。血液中の血小板に含まれる成長因子と呼ばれる成分によって、真皮のコラーゲンやヒアルロン酸、毛細血管を増生し、自然治癒力を活用してクレーターの凹みを修復します。

ターンオーバーを促すイオン導入

肌に塗ったビタミンC誘導体やプラセンタエキスなどの有効成分を微かな電流を流すことでイオン化させ、肌の深部まで効率的に浸透させます。ターンオーバーの促進やコラーゲンを生成することで、クレーターを少しずつ改善していきます。

肌を内側から持ち上げるダーマローラー

極細の医療用ステンレス針の付いたローラーで真皮まで無数の小さな傷を付けて肌に炎症を起こし、傷を治そうとする創傷治癒力を利用する方法です。コラーゲンが増えて肌を内側から持ち上げてくれるので、凹凸に効果的です。

凸面状のシコリのあるニキビ跡を治療する方法

同じ場所で重い炎症や化膿をくりかえすことで受けた真皮へのダメージにより、肌の再生機能が乱れてしまいます。それによりコラーゲンの元となる細胞などを過剰に生成したことで起こるのが、しこり状のニキビ跡です。

正式名称は肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)といい、盛り上がりを扁平化する治療が必要です。

即効性の高いステロイド注入

ケナコルト(R)などのステロイド剤には、即効性があるのが特徴で、比較的新しい赤く盛り上がっているしこりに有効な治療方法です。しこり部分の炎症を抑え、過剰に生成された線維や毛細血管を萎縮させることで盛り上がった傷跡を縮小させます。

皮膚組織の再生を促すレーザー照射

レーザー照射は、しこり状のニキビ跡に対して主流となっている治療方法です。赤い炎症が治まって瘢痕が出来上がってしまった状態のしこりに効果が期待できます。肌の深部にまで達する熱作用によって皮膚組織の再生を促し、正常な組織へと生まれ変わらせていきます。

凸面状のケロイドになったニキビ跡の治療方法

体質によってはニキビ跡が赤く盛り上がり、やけどと同じように光沢を帯びたケロイドになることがあります。このようなケロイドとなってしまったニキビ跡はセルフケアで治すことは出来ないので、皮膚科専門医での治療が必要となります。ケロイドの治療にはさまざまな治療方法があり、複数組み合わせた治療が一般的です。

初期のケロイド状のニキビ跡は飲み薬で治療

抗アレルギー剤のリザベンが処方されることが多く、色みや痛み、かゆみを改善します。ただし、初期段階で効果を発揮するので、早めに病院に行く必要があります。

炎症を抑えるステロイド系の塗り薬

ステロイド系の軟膏を使用して炎症を抑えます。また、ヘパリン類似物質などが配合された保湿剤で血行を促進し、血液の凝固を防ぎます。

ゲルシートなどで盛り上がりを軽減する

スポンジやゲル状シートなどの柔らかい素材で患部を圧迫し、盛り上がりを軽減する方法です。

肌の表面を平らにするステロイド注射

ケロイドの膨らみに直接ステロイド剤を注入することにより肌表面を平らにし、赤みを軽減します。

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