膣がゆるむ原因と対策
膣のゆるみには、子宮などの内臓を支えている“骨盤底筋”という筋肉が大きく関係しています。この骨盤底筋が衰えることで膣がゆるんでしまうのです。
出産や肥満によって骨盤底筋にかなりの負荷がかかり弱まりますし、姿勢の悪さにより膣まわりの筋肉があまり使われることがないことも膣がゆるむ原因ともなります。また、加齢にともない他の筋肉と同様に骨盤底筋も衰えてくるので、支えている子宮が下がり膀胱を刺激し頻尿などに悩まされる方も増えてきます。
そのため、膣のゆるみを改善するには、骨盤底筋を鍛えることが大切です。
『簡単!骨盤底筋を鍛える運動』や『話題の膣トレとは?』を参考に、膣を引き締めるトレーニングをしてみてください。それでも、効果が感じられない場合は、クリニックでの治療を考えてみてもよいでしょう。
メスを使わない膣引き締め治療
最近は、クリニックで膣引き締め治療ができるようになりました。メスを使う手術ではない治療もあるので、ご紹介します。
自己脂肪・ヒアルロン酸注入
自己脂肪やヒアルロン酸を注入することによって、物理的に膣壁の厚くする方法です。施術時間が短くて済み、性交は1週間前後から可能です。ただし他の治療と比較して効果の期間が短く、ヒアルロン酸では6か月~2年程度と言われています。
レーザー
CO2レーザー、YAGレーザーなど複数のレーザーの種類があります。膣壁全体に照射することで膣が収縮されると共に、コラーゲンの生成を促して膣壁を厚くする効果があります。
高周波
膣表面を冷却しながら高周波を膣壁に照射します。熱による組織変化によりコラーゲンの生成を促して、膣壁を厚くします。コラーゲンの生成を促す効果がレーザーより高いとされ、レーザー治療と併用されることがあります。ダウンタイム(施術前の生活を取り戻せるまでの期間)は約1週間です。
手術で膣引き締め
物理的に、手術で膣を狭くする方法もあります。
膣縮小術
膣を締める役割を担っている括約筋(かつやくきん)を縫い縮め、余った膣壁を切除することで、膣のトンネルを狭くする方法です。手術ですので、ダウンタイムは4~6週間と長めになります。
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