美容・健康の悩みを少しでも解消し、前向きな毎日を提供する

更新日以降、情報の更新が停止しております。
内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。

たるみに効果的なクリームの選び方

更新日:2017.04.28
公開日:2014.06.01
ドクター画像
この記事の監修者
クリントエグゼクリニック 医師 黒田愛美

たるみの原因の1つに肌弾力の低下がありますが、これはクリームの使用により防げる場合があります。皮膚科のドクター監修のもと、肌によいクリームの選び方とその成分についてご説明します。

たるみが起こる原因にはさまざまなものがありますが、たくさんの原因の中でも、肌弾力の低下によるたるみは化粧品による肌のお手入れで予防することができます。たるみが気になりだしたら、それに合うクリームを選んで予防しましょう。

肌弾力の低下でたるみが生じる原因

肌の弾力は本来、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンといった皮膚構成物質が生成されることにより、いわゆる肌の柔軟性やハリを保っています。

しかし、加齢や紫外線などが原因でそれらの生成する量が減少して肌の弾力性がなくなり、たるみの原因となってしまいます。

たるみに効果的なクリームとは

クリームによるたるみ予防には、2つの考え方があります。1つは、肌のターンオーバーが回復するまでの間に、肌を乾燥から守るために使用するクリーム。洗顔や入浴などにより、天然保湿成分(NMF)が洗い流されてしまい、肌の水分保持力が弱まっているときの保湿として有効です。もう1つは、肌自体の弾力や保湿力を回復させるために使用するクリームです。

どちらが効果的とは一概には言えません。自分の肌のダメージ具合に合ったものを選択することが大切です。

自分に合った保湿方法を知る

肌の保湿に使われる肌本来の保水成分の8割は、天然保湿成分(NMF)です。洗顔やクレンジングをやり過ぎてしまったり、間違った洗顔法を行なっていると、こうした肌が本来持っている保湿成分さえも落としてしまい肌を乾燥させてしまいます。

肌の乾燥はターンオーバーの乱れやバリア機能の低下を招くため、たるみの原因になります。そのため、天然保湿成分が回復するまでの間は、無防備な肌を守るために化粧品による保湿が必要になります。

保湿には、細胞間脂質の主要成分であるセラミドや天然保湿成分など、不足している成分自体を補う方法と、天然保湿成分の生成力を高めるために、それを助ける成分(トレチノインなど)を補う方法があります。

まずは、自分の肌にはどちらがより必要なのかを知りましょう。自分に必要である成分が配合されているクリームを選ぶことがとても大切です。

水分保持の必須成分「セラミド」「ヒアルロン酸」

肌の水分を保持する主な成分に、セラミドとヒアルロン酸があります。セラミドは、肌の角質層にある細胞間脂質の主成分で、水分や油分を抱えこむ働きをしています。肌や髪のうるおいには欠かせない成分です。

ヒアルロン酸は肌の真皮にあり、コラーゲンとエラスチンの間にあるゼリー状の物質です。ムコ多糖類の1つで、水分保持能力にすぐれた物質です。

どちらも保湿力に優れているので、保湿化粧品には欠かせない成分となっています。

皮膚の弾力を高める成分「トレチノイン」

エイジングケア作用があるとして皮膚科でも処方されている「トレチノイン」には、どのような作用があるのでしょうか?

トレチノインは、ビタミンAの化合物で角質を剥離し、メラニン色素を皮膚表面に押し出しシミを改善したり、コラーゲンやヒアルロン酸を増やしてシワやたるみを改善する効果があります。

また、ピーリング効果やターンオーバーの促進、皮脂のコントロール、肌のハリの改善効果も望めます。肌の弾力を保つ役割を果たすコラーゲンと、その間で水分を保持しているヒアルロン酸の生成が蘇ることにより、肌の弾力が飛躍的にアップするのです。

肌にとって理想的な美肌成分である「トレチノイン」ですが、これを含むクリームがあります。化粧品なので、薬として皮膚科が使っているものよりはずっと効果がマイルドで、使いすぎの心配がありません。

オススメ記事

  • 関連するオススメ記事がありません。

スキンケア基礎講座